わたしたち人間をふくめ生物の体の内部は左右非対称です。このことは生命の起源にふかくかかわっています。
グラフィックサイエンスマガジン『Newton 2017.6号』の Topic では「生物はなぜ左右非対称なのか」について解説しています。

たとえば脳では、記憶に重要な役割をはたす領域である「海馬」にも非対称性がみつかって、右脳と左脳のはたらきのちがいが神経細胞のレベルであきらかになりつつあります(注)。
このようなことは、母親から子供へ遺伝子により情報が伝達され、細胞が、右方向あるいは左方向に螺旋状にねじれて分裂することからはじまるとかんがえられています。
また左右差は、化合物にもあることが知られており、地球上の生物を形づくるアミノ酸はすべて「左手型」です。このことは生命の起源とかかわりがあるとされ、左手型にかたよったアミノ酸を原料として最初の生命が生まれたのだと想像されています。
そしてその最初のアミノ酸は、太陽系の近傍の宇宙空間で生成され、隕石や彗星にのって原始地球にふりそそいだという大胆な仮説が提案されています。生命の起源は宇宙にあった? 生物の左右非対称の研究は生命の起源の解明に発展してきました。わたしたちの体はどこからやってきたのでしょうか?
起源論は、生命をトータルにとらえるために有効です。「右と左のサイエンス」に今後とも注目していきます。
▼ 注
ひところ、右脳は芸術的、左脳は論理的というかんがえ方がはやっていましたが、近年の研究により、そうとはいえないことがあきらかになりました。右脳思考・左脳思考といった短絡的な固定観念にはとらわれないようにしてください。
▼ 引用文献
一見すると、私たちの体は左右対称に見える。しかしその中をのぞいてみると、心臓は左側に少しずれており、逆に肝臓は右半身に偏っている。また、右脳と左脳のはたらきもことなっている。私たちの体は「非対称」なのだ。さらにミクロな世界をのぞき込むと、私たちの体をつくるアミノ酸がすべて「左手型」からつくられていることがわかる。

たとえば脳では、記憶に重要な役割をはたす領域である「海馬」にも非対称性がみつかって、右脳と左脳のはたらきのちがいが神経細胞のレベルであきらかになりつつあります(注)。
このようなことは、母親から子供へ遺伝子により情報が伝達され、細胞が、右方向あるいは左方向に螺旋状にねじれて分裂することからはじまるとかんがえられています。
また左右差は、化合物にもあることが知られており、地球上の生物を形づくるアミノ酸はすべて「左手型」です。このことは生命の起源とかかわりがあるとされ、左手型にかたよったアミノ酸を原料として最初の生命が生まれたのだと想像されています。
そしてその最初のアミノ酸は、太陽系の近傍の宇宙空間で生成され、隕石や彗星にのって原始地球にふりそそいだという大胆な仮説が提案されています。生命の起源は宇宙にあった? 生物の左右非対称の研究は生命の起源の解明に発展してきました。わたしたちの体はどこからやってきたのでしょうか?
起源論は、生命をトータルにとらえるために有効です。「右と左のサイエンス」に今後とも注目していきます。
▼ 注
ひところ、右脳は芸術的、左脳は論理的というかんがえ方がはやっていましたが、近年の研究により、そうとはいえないことがあきらかになりました。右脳思考・左脳思考といった短絡的な固定観念にはとらわれないようにしてください。
▼ 引用文献