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ハクモクレン(モクレン科)
(交差法で立体視ができます)
新宿御苑にも春がやってきました。春を感じることができます。感覚器官をフルにはたらかせることが大事です。
写真は交差法で立体視ができます。新宿御苑で撮影しました(注1)。
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ハクモクレン(モクレン科)は中国原産の落葉高木です。白い9枚の花びらを仏像の台座の蓮華座にみたてたことが名前の由来です。この新宿御苑のモクレンは江戸時代に植えられたといわれ、都内でもめずらしい大木です。


 
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ハチジョウキブシ(キブシ科)
関東地方以西から九州にかけて分布します。キブシは地域的な変異が多く、ハチジョウキブシは1921年に八丈島で発見されました。



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ユキヤナギ(バラ科)
東北南部から九州にかけて分布する落葉低木です。花を雪にたとえ、枝が、ヤナギの葉に似てほそいことが名前の由来です。咲きはじめつぼみが米粒に似ていることから、コゴメバナ(小米花)の別名もあります。



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チョウセンレンギョウ(モクセイ科)
中国原産のつる性落葉低木のレンギョウの仲間であり、朝鮮半島原産の品種です。春をつげる花としておなじみで、アジアからヨーロッパに数種類が分布しています。



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シュゼンジカンザクラ(バラ科サクラ属)
シュゼンジカンザクラ(修善寺寒桜)はカンヒザクラとオオシマザクラの交雑種とかんがえられている栽培品種です。名前がしめすとおり、静岡県修善寺町の修善寺にある木が原木であるとされています。



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シナミズキ(マンサク科)
中国中西部に自生する落葉低木です。おなじ仲間のトサミズキよりも花序が大きいことが特徴です。別名「ニオイトサミズキ」ともよばれ、ちかづくとよい香りがたのしめます。



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シダレザクラ(バラ科サクラ属)
やわらかくて枝がたれる桜の総称です。ソメイヨシノより1週間ほどはやく開花します。新宿御苑では下の池のほとりでみられます。




新宿御苑にも春がやってきました。花々が一斉に咲きはじめました。来園者は、おもいおもいに春を感じ、春をたのしんでいました。

感じるということは分析的にいうと、感覚器官をつかって環境(外界)の情報を内面にとりいれることです。インプットするといってもよいでしょう。たとえば花を見て春を感じます(視覚)。あたたかい風で春を感じます(皮膚感覚)。花のかおりで春を感じます(嗅覚)。あるいは味覚、聴覚でも春を感じることができます。

このように、春を感じるときには感覚器官のすべてを誰もがはたらかせています。無意識のうちに総合的に情報をインプットをしています。これが人間本来の姿です。

ところが何かを勉強しようとするときになると、文章(テキスト)を黙読したり、教師の話をきいたりすることにたよりすぎて、多くの人々が感覚器官をフルにはたらかせなくなります。

何かを理解したり習得したりあるいは能力を開発したりするときにも、感覚器官をフルにはたらかせて、総合的に情報をインプットしたほうが情報処理がすすむことはあきらかです。春を感じたときの体験をおもいだして応用していくとよいでしょう。


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▼ 注1
新宿御苑