重要な情報を記憶するときには、よくできたファイルを心のなかにつくるようにします。ファイルをつくれば心のなかがととのいます。
記憶法のプロセスは「記銘→保持→想起」です。

感覚器官をつかって外界から内面にインプットされた情報は必要に応じて記憶されることになります。課題に応じて、とくに重要な情報は記憶した方がよいことはいうまでもありません。

すると何を記憶するかということになりますが、今回は、どのように記憶するかについてかんがえてみたいとおもいます。

ずばりいえば、情報のひとまとまりを記銘し保持するようにするということです。情報のひとまとまりとは情報処理用語でいうとファイルということです。心のなかにファイルを記銘し保持することが重要であり、記憶とは、心のなかに情報をファイルすることです。

これはコンピューター(デバイス)でファイルをつくってストレージやクラウドに保存することとよく似ています。似ているというか本質はおなじです。コンピューターのシステムはファイルをつくって保存するようにできています。

そしてコンピューターには検索機能もついています。記憶法の用語でいえば、保存は保持、検索は想起ということになります。

コンピューターではキーワードや日付で簡単に検索ができますが、記憶法では、想起で苦労した経験のある人が多いのではないでしょうか。

そこでおすすめなのがアウトプットをしておくことです。たとえばツイッターがつかえます。ある情報を記銘したときに、その要点や結論をツイッターにツイートしておきます。するとツイートがインデックスになって、心のなかに保持されているファイルが想起できます(ひっぱりだせます)。言葉はインデックスの役割をはたします。ブログその他でも同様なことができます。

このような方法により、ファイルの記銘・保持・想起の仕組みができあがり、心のなかにファイルができていきます。よく整理されたファイルが心のなかにあれば想起も容易になります。 

しかしこのような仕組みがなく、心の中がみだれていると必要な情報が必要なときにとりだせません。情報処理のエラーもおこります。アウトプットもあきらかにみだれます。

やはり心の中に、よく整理されたファイルをつくりることが大事です。情報整理の本質は心のなかのファイルを整理することです。心がととのっている人はアウトプットもととのいます。