人間は、大勢の人々が談笑しているところでも、気になる人の声は聞きわけることができます。課題を鮮明にしておくと「カクテルパーティー効果」は最大限にあらわれます。
白鳥敬著『定理と法則 105』(学研プラス)では「カクテルパーティー効果」についても説明しています(注1)。
気になる人は誰にでもいるものです。気になるということはその人に関心をもっているということです。
すると人間は聞くまえに、関心や問題意識を前提としてそもそももっているということになります。
そこで対象を漠然と気にしているではなく、問題意識や課題をあらかじめ鮮明にしておけば「カクテルパーティー効果」は最大限にあらわれるということになります。とくに人生の課題(テーマ)は明確にしておかなければなりません。課題がはっきりすれば、その対象におのずと心がくばられます。心がくばられる(配心される)と情報処理もすすみます。
わたしは、内面への情報のインプットの方法として視覚をとくに重視していますが、このように聴覚も重要です。たとえば音楽ファンは、視覚よりも聴覚のほうに興味があるとおもいます。聴覚についても折にふれて紹介していきたいとおもいます。
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▼ 注1:参考文献白鳥敬著『定理と法則 105』(人に話したくなる教養雑学シリーズ)学研プラス、2013年9月11日
カクテルパーティー効果:騒音の大きなところでも人間の耳は人の声を聞き分けることができる。
たとえばカクテルパーティーに出席して、大勢の人々が談笑しているところでも、気になる人の声は聞きわけることができます。
あるいは打ち合わせを喫茶店でしたときに、そのときは相手の声がよく聞こえたのに、あとで録音を聞いてみたら、大勢の人々の声がざわざわとかさなりあって、相手の声がよく聞こえないといったことがおこります。
このように録音機器とはちがって人間は、騒音のなかでも相手の声や必要な音を聞きとることができます。これを「カクテルパーティー効果」といいます。
このようなことがおこるのは、人間は、情報処理をして音を認知しているからです。
わたしたち人間は音(音波)を耳でとらえると、それを電気信号にかえて脳におくり、脳が情報を処理して相手の声(話)を認知します。これが聴覚の情報処理の仕組みです。耳はセンサー、脳はプロセッサーとかんがえるとわかりやすいでしょう。
わたしたち人間は音(音波)を耳でとらえると、それを電気信号にかえて脳におくり、脳が情報を処理して相手の声(話)を認知します。これが聴覚の情報処理の仕組みです。耳はセンサー、脳はプロセッサーとかんがえるとわかりやすいでしょう。
さらに情報処理では、相手の表情や口のうごきもみながら、視覚情報も一緒に処理して聴覚を補完します。
あるいは耳は2つあるので、それぞれの耳に到達する音のわずかな時間差を検出して、音源の位置を特定することができます。そして気になる音(声)の方向に意識を集中させて、それをを聞きとることができるのです。
このように、「カクテルパーティー効果」によって気になる人の声は自然にキャッチできます。
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このように、「カクテルパーティー効果」によって気になる人の声は自然にキャッチできます。
気になる人は誰にでもいるものです。気になるということはその人に関心をもっているということです。
すると人間は聞くまえに、関心や問題意識を前提としてそもそももっているということになります。
そこで対象を漠然と気にしているではなく、問題意識や課題をあらかじめ鮮明にしておけば「カクテルパーティー効果」は最大限にあらわれるということになります。とくに人生の課題(テーマ)は明確にしておかなければなりません。課題がはっきりすれば、その対象におのずと心がくばられます。心がくばられる(配心される)と情報処理もすすみます。
わたしは、内面への情報のインプットの方法として視覚をとくに重視していますが、このように聴覚も重要です。たとえば音楽ファンは、視覚よりも聴覚のほうに興味があるとおもいます。聴覚についても折にふれて紹介していきたいとおもいます。
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▼ 注1:参考文献