今日は、「発想をうながすKJ法」第2場面のその1である「グループ編成」についての解説を再度します。「グループ編成」の方法は簡単に「編成法」とよぶこともあります。「編成法」とは次のとおりです。
〔ラベルをよむ〕→〔ラベルをあつめる〕→〔表札をつける〕
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発想をうながすKJ法(まとめ)
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グループ編成→図解化(イメージ化)の方法 -「発想をうながすKJ法」の解説(その2)-今回は、上記の「編成法」のなかの「ラベルをあつめる」について解説します。
まず、「ラベル」とは、情報のひとかたまりの「標識」であり、「ラベル」の下部には情報の本体が潜在していることを再確認してください。したがって「ラベルをあつめる」では、「ラベル」を見てうごかしていても、実際には、情報の本体をうごかしてあつめているということに注意してください。
「ラベルをあつめる」では、この「ラベル」(情報)とこの「ラベル」(情報)とは内容が近いと親近感を感じたら、それらをあつめます。つまり、内容やメッセージが似ているものあつめてセットにします。
このとき、近いか遠いか、似ているか似ていないかは絶対的なものではなく、あくまでも相対的な距離感できまることに気がつくことが大事です。
図1に、A、B,Cの3つの玉があります。これらの距離をよく見てください。AとBは、AとCよりも近いです。AとBは、BとCよりも近いです。
したがって図2のように、AとBとがあつまりセットになります。
次に図3を見ると、A、B、C、Dの4つの玉があります。図1とは全体状況がことなることに注意してください。これら4つを見ると、あきらかに A、B、Cが近いです。
したがって図4のように、AとBとCがあつまりセットになり、Dは「はなれザル」(一匹オオカミ)になります。
このように、近いか遠いかは相対的な距離で決まるのであって、絶対的なものではありません。全体状況(全体の場)をしっかり踏まえて、そのなかで各要素をとらえなければなりません。
似ている情報をあつめる方法は文章化のときに役立ちます。似ている情報があつまって一つの段落になります。上の模式図を参考にして、相対的な見方を身につけて、似ている情報をあつめる訓練をするとよいでしょう。
文献:川喜田二郎著『発想法』(中公新書)中央公論社、1967年6月26日
