文字で顔をえがいた「へのへのもへじ」は階層的な見方の基本をおしえてくれます。
「へのへのもへじ」は日本人なら誰もが知っている文字絵です。小さな子供たちは、絵にしながらたのしく文字をおぼえていきます。
へのへのもへじは、文字でもあり絵(イメージ)でもあるところにおもしろさがあります。局所(細部)をみれば文字(言葉)ですが、大局をみれば顔(のイメージ)です。局所は要素、大局は構造といってもよいです。
- 局所(要素):文字(言葉)
- 大局(構造):イメージ
わたしたちはものを見るときに、局所を見るときと大局を見るときがあるとおもいます。
局所と大局を関連づけることはあまりないかもしれませんが、へのへのもへじではそれらが同時に認知できます。局所と大局が同時に見えるのであり、ここには階層構造があります。へのへのもへじは、階層的に見ることの基本をおしえてくれます。このような見方はホロニックな認識にも通じます。
階層的な見方は、生態系や地球・宇宙・マンダラなどを認識するときに役立ちます。環境問題の理解と解決にも必要です。
局所と大局を別々に見るのではなく同時に見る、局所の「目」と大局の「目」を一度にはたらかせるのがポイントです。
ここには、情報処理の仕組みを改善し、学習の効果を一気にあげる秘訣もあります。小さな子供たちが文字絵をかいて言葉をおぼえていく過程のなかにそのエッセンスが実はあるのです。