対象に心をくばる　- シンガポール植物園（4）「ショウガ園」- : 発想法　- 情報処理と問題解決 -

Heliconia bihai "Lobster Claw One" (Heliconiaceae)

（交差法で立体視ができます）

対象に視線をただむけるだけでなく、心をくばるようにすると記憶や認識・判断は着実にすすみます。視覚とは、視力の問題というようりも心のくばり方の問題であるといえるでしょう。

わたしたち人間は世界認識の大部分を視覚にたよっています。人間は、おもに光から情報をえて認識や判断をしています。わたしたちが知っている世界は視覚の世界であるといってもよいでしょう。

わたしたちは目でものを見ているとおもっていますが、実際には目は、光（光子）をうけているだけであり、脳が、情報を処理して三次元画像をうみだしているのです。視覚とは目（眼球）だけの問題ではなく、情報の処理の仕組みが非常に重要であるといえます。

この人間の情報処理の仕組みとは、いいかえれば心の仕組みということです。

したがって対象に視線をただむけるだけでなく、心をくばるようにすれば記憶や認識・判断は着実にすすみます。本質的には視覚とは、視力の問題というようりも心のくばり方の問題であるといえるでしょう。

＊

写真はいずれも交差法で立体視ができます。 シンガポール植物園の「ショウガ園」（Ginger Garden）で撮影しました（注１）。
立体視のやり方　- ステレオグラムとステレオ写真 - >>

Etlingera elatior "Torch Ginger"（トーチジンジャー）

Heliconia longiflora

Calathea lanata

Costus productus

Heliconia stricta

Calathea marantifolia

Heliconia longissima

Heliconia stricta "Dwarf Jamaican"

＊

シンガポール植物園の「ショウガ園」（Ginger Garden）は約１ヘクタールの庭園になっていて、中南米や東南アジアなどの熱帯地方に分布する1000種以上のショウガの仲間が栽培されています。

ヘリコニア（Heliconia）と園芸でよばれているのは、ショウガ目に属する、オウムバナ科（Heliconiaceae）の単子葉植物のことです。オウムのくちばしがつらなったようなあざやかな花序が特徴的で、鑑賞用にもなります。

ガーデンハウスには Halia というレストランがあり、ショウガをつかった健康的な飲み物やランチなどがたのしめます。Halia はマレー語でショウガという意味です。

ショウガがすきな人は是非ともおとづれたいガーデンです。

ショウガ園入口

「インプット」カテゴリの最新記事