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図1 認識の3段階モデル

日本史を理解しようとおもったら、まず、鳥瞰図とマンガを活用するとよいです。そして歴史の舞台をイメージするようにします。

日本史の理解のためには、第一に、鳥瞰図やマンガが役立ちます。鳥瞰図をながめると歴史上の出来事の大局をとらえることができ、マンガをみると出来事の大きな流れをつかむことができます。鳥瞰図やマンガは読むものではなく見るものであり、視覚をつかうことによって直観的に認識することができます。

そして第二に、教科書や解説書・事典などをつかって、今度は、言語(テキスト)で詳細を確認していきます。

そして第三に、課題をきめて、要約や感想・考察などを書いてアウトプットします。

このような〈①→②→③〉という方法をつかうと歴史の舞台がイメージできるようになってきます(図1)。




歴史の舞台をイメージするときに大切なことは、登場人物や個々の出来事だけでなく、背景や環境にも心をくばるということです。環境とは地形や水系や気象などのことです。 

たとえば演劇をみるときにも、俳優に注目することは当然のことですが、それだけでなく、俳優の背景や舞台装置・照明などにも注目すると、作者や演出家からのメッセージがよりふかく理解できます。

これとおなじことです。歴史の舞台とはひとつの空間のダイナミズムです。その場全体の変動をとらえることが歴史をとらえることであり、このようなことから歴史からのメッセージがよみとれるのではないでしょうか。




わたしたちが生きる現代は歴史上の大転換期になっています。ふるい様式が破壊され、あたらしいスタイルが創造されています。

日本史上にも、何回かの大転換期がかつてありました。そのときも、ふるい様式が破壊され、あたらしいスタイルが創造されました。本質はおなじです。

日本史からのメッセージをとらえることは、これからの時代がどのようになるかを予想するためにも役立つにちがいありません。


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