グラフィックサイエンスマガジン『Newton 2017.2 号』には、生命や環境、宇宙に関する記事がバランスよく配置されています。

世界の絶景
　バルデナス・レアレス
　キャニオンランズ国立公園

Newton Special
　光の量子論　その正体は、粒子なのか？ 波なのか？

シリーズ：海のすべて 第４回（終）
　海誕生の謎にせまる

シリーズ：細胞分裂のふしぎ 第２回
　精子や卵子をつくる「特別な分裂」

シリーズ：水素の科学 第４回（終）
　水素エネルギーとは何か？　

Cosmic Wonder
　宇宙の謎に迫るハッブル望遠鏡

Nature View
　雪と氷の世界

Topic
　科学的に有効な「がん検診」とは？

｢世界の絶景」では、スペイン北部にある砂漠地帯（国立公園）でありユネスコの生物圏保存地域（ユネスコパーク）であるバルデナス・レアレスの絶景写真と、アメリカ・ユタ州にあるキャニオンランズ国立公園の「メサ・アーチ」を、夜空にひろがる天の川を背景にした絶景写真でみることができます。

｢光の量子論」では、光は、粒子と波の性質をあわせもっていることがしめされます。また見るとはどういうことかについて知ることができます。
光の正体を知る　-「光の量子論」（Newton 2017.2号）- >>

｢海誕生の謎にせまる」では、海誕生の３つの仮説がしめされます。最初の生命は海の水のなかで誕生しました。海は、生命にとって最初の環境でした。海の起源について知ることは、生命の誕生と進化を知るために重要なことです。
海の謎にせまる　-「海のすべて（4）：海誕生の謎にせまる」（Newton 2017.2号）- >>

｢精子や卵子をつくる『特別な分裂』」では、精子や卵子のような細胞が生まれる際の「減数分裂」は遺伝子の多様なくみあせをもたらことがわかります。生命の多様性が生じる仕組みについて知ることは大事なことです。
多様性をもたらす仕組みを知る　- シリーズ：細胞分裂のふしぎ（2）「精子や卵子をつくる特別な分裂」（Newton 2017.2号）- >>

｢水素エネルギーとは何か？」では、あたらしいエネルギー源としての水素の可能性と利点、燃料電池について知ることができます。日本のエネルギー自給率を高め、また二酸化炭素などの排出ガスを削減できます。

｢宇宙の謎に迫るハッブル望遠鏡」では、天の川銀河の中心、中性子星周辺のガス、重力レンズ、多数の銀河、かみのけ座銀河団、木星のオーロラ、海王星の暗い斑点など、興味ぶかい写真をみることができます。

｢雪と氷の世界」では、冬の北海道東部、流氷や雪につつまれた白銀の絶景写真をみることができます。

｢科学的に有効な『がん検診』とは？」では、がん検診には、メリットとデメリットがあることを解説しています。がん検診については事実と解釈を区別して認識し、そしてみずから選択しなければなりません。
事実と解釈を区別して認識し、選択する　- 科学的に有効な「がん検診」とは？ - >>




時代が、工業社会から情報産業社会へと大きく転換したことを反映して、近年の自然科学もその位置づけがかわってきました。前世紀までは、工業の基礎として役割をになってきましたが、最近は、生命と環境が重視されるようになってきました。これらにくわえて、人がおこなう情報処理の仕組みの理解と活用のために自然科学を役立てるべきだとわたしはかんがえています。


▼ 引用文献
『Newton 2017年 2 月号』ニュートンプレス、 2016年12月26日