3ヵ月カレンダーを毎日みながら,来月を想像し、先月を想起し、今日を生きるようにします。

今年ものこりあとわずかになりました。新年のカレンダーを準備するにあたり、3ヵ月カレンダーを買う人も多いとおもいます。3ヵ月カレンダーは、つねに順番に掲示できる壁掛け式が便利です。




各月の掲示は、今月・来月・再来月の3ヵ月を表示するのもいいですが、先月・今月・来月の3ヵ月にすると便利です。

たとえば今日は12月26日です。

来月の1月のカレンダーをみながら、1月26日は何をしているか、想像してみます。具体的な予定がきまっていない場合でも、やりたいことなどを自由に想像(イメージ)してみます。

一方、先月の11月のカレンダーをみながら、11月26日は何をしていたか、おもいだしてみます。このときに言葉ではなくイメージとしておもいおこすようにします。

そして今日の日程をこなしていきます。



想像することは心象法の練習(イメージトレーニング)になります。想起することは記憶法(注1)の訓練になります。心象法や記憶法は、人がおこなう情報処理(インプット→プロセシング→アウトプット)のなかのプロセシングの方法としてとても重要です。 

このようにすれば、カレンダーを毎日みるたびに、心象法と記憶法の訓練が簡単にできることになります。 

  • 来月:想像する
  • 先月:想起する




来月を想像することは未来を想像することですが、そもそも未来とは想像するものであり、この想像はいま現在していることです。

他方で想起するとは過去を想起することですが、そもそも過去とは想起するものであり、この想起はいま現在していることです。

想像も想起もいま現在のできごとなのであり、けきょくわたしたちは、想像や想起をしながら、現在を生きているのであり、現在を生きることしかできません。人生は、現在が連続しているととらえなおした方がよいでしょう。


▼ 注1
記憶法の基本は〈記銘→保持→想起〉です。

▼ 関連記事
生きていることが修業である - 道元『正法眼蔵』(100分 de 名著)-