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図1 ときめかない物は、写真にシンボル化して捨てる

物や書籍や体験は写真や言葉にシンボル化するとよいです。過去に執着しないことが大切です。

身のまわりの環境をととのえることは、情報処理(インプット→プロセシング→アウトプット)をすすめるために大事なことです(注1)。
 
そこでたとえば「片づけ祭り」を提唱している近藤麻理恵さんは、「ときめく物だけを残し、ときめかない物は捨てる」ことをすすめています(注2)。

しかし、ときめかないけれども思い出がある物については捨てる決断がつきにくい場合があります。そのようなときには、その物の写真を撮って物は捨てるというやり方があります。物はなくなっても、写真をみれば、その物に関する記憶はおもいおこすことがいつでもできます。写真は、その物のシンボルとして機能します(図1)。つまりシンボル化して物は捨てるということです。

こうすれば捨てる決心がつき、物への執着をたちきれます。 そして物に執着しない人生をおくることができます。何事につけ執着心をもつことはよくありません。


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この方法は、紙の書籍についても応用できます。表紙や目次などの写真を撮って書籍は捨てるか、リサイクルショップに買いとってもらいます。ときめかない本を手元においておいても意味がありません。このときにシンボルとして写真のかわりに言葉をつかってもよいです(図2、注3)。言葉もシンボルの一種です。

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図2 ときめかない書籍は、言葉にシンボル化して手放す


たとえば本の要約と感想をブログなどに記載して本は手放してしまいます。ブログなどの記述を見直せば本の内容はいつでもおもいだせます。このようなことをしていると、本当に重要な本以外は手元においておく必要はないことが自覚できるようになります。つかいおわった本をもっていても場所をとるだけですし、過去に執着していてもしょうがないです。




このような方法にはさらなる応用があります。
体験をシンボル化するという方法です(図3)。

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図3 体験のひとまとまりをシンボル化する


たとえば2泊3日で旅行にいったとして、旅行先での体験を写真や言葉にシンボル化してのこすようにします。こんなことは誰もが普通にやっていることですが、 "シンボル化" を自覚しておこなうことが重要です。

みずからの体験のひとまとまりをシンボル化してのこすために写真を撮り、記録するのです。そうしておけば将来的に、シンボルをみなおせばそのときの記憶は簡単に想起できます。


 
 
ひとまとまりの物事をシンボル化するこの方法の利点は過去に執着しなくなるというところにあります。要するに、何事においても過去に執着しないことが大切です。執着心は人生をくるわせます。


▼ 注1
特に、情報を内面にインプットしたり、外面にアウトプットするために環境をととのえておく必要があります。
インプットとアウトプットがしやすいように環境を設定する
情報処理をすすめるために環境もととのえる

▼ 注2
近藤麻理恵著『人生がときめく片づけの魔法』サンマーク出版、2010年12月27日

本当の人生は片づけた後にはじまる - 近藤麻理恵著『人生がときめく片づけの魔法』-
「ときめく」物だけをのこして人生をリセットする - 近藤麻理恵著『人生がときめく片づけの魔法』-
「片づけ祭り」をして人生の次のステージにすすむ - 近藤麻理恵著『イラストでときめく片づけの魔法』-

▼ 注3
1冊の書籍は情報のひとまとまりですから、情報処理用語をつかうとひとつの「ファイル」ということになります。ここではファイルを球にモデル化(模式化)しています。ファイルは、情報のひとまとまりとシンボルとから構成され、シンボルをみることによって情報の本体を想起できるという仕組みになっています。