IMG_7861_0
カワセミ(交差法で立体視ができます)

カワセミは、清流のあるところにのみ生息できることから、環境汚染の指標として注目されます。環境の変化を知るためにはその指標をとらえるとよいです。

東京都港区にある国立科学博物館付属自然教育園(注1)でカワセミをみつけました。園内の「水生植物園」の沼をみおろす木の枝にとまっていました。写真は、交差法あるいは平行法で立体視ができます。(注2)
立体視のやり方 - ステレオグラムとステレオ写真 - >>



IMG_7858_9
カワセミ(平行法で立体視ができます)



IMG_7868_7
カワセミ(交差法で立体視ができます)


カワセミは、水辺に生息する小鳥であり全長は約17cm、ながいくちばしをもちます。ヨーロッパおよびアフリカ北部からインド・東南アジア・日本にかけて分布し、ひろい分布域の中でいくつかの亜種にわかれています。バードウォッチャーあこがれの鳥であり、青くかがくうつくしい姿から「清流の宝石」とよばれます。

カワセミは、清流のある環境にのみ生息できることから環境汚染の指標(バロメーター)として注目されます。日本では、1960〜70年代に都市部とその周辺でいちじるしく減少しましたが、1990年代にはかなりもどってきました。公害対策の努力がみのって環境が浄化されてきたからでしょう。

このように、環境汚染や環境の変化をとらえるためには、その指標となる生物をさがしだしてとらえるとわかりやすいです。
 


DSCF4139ab
カワセミをおいかける来園者たち(平行法で立体視ができます)



▼ 注1
国立科学博物館附属 自然教育園
※撮影日:2016年10月29日

▼ 注2
撮影につかったカメラはつぎのとおりです。コストパフォーマンスが非常によいです。
この望遠レンズは大変よくうつります。「キットレンズはダメだ」というのは昔のはなしです。一眼レフを買うならズームキットを買った方が絶対によいです。あとからレンズを別に買うとコストがかなりかかってしまいます。

カメラや家電製品は価格と性能は比例しません。性能はとてもよいが、たくさん売れていために価格が低くおさえられている商品は結構あります。

▼ 関連記事
照葉樹の森をあるく - 自然教育園 -
立体視をして遠近の両方を同時に意識する - 自然教育園(1)2015.11.20 -
遠近をみて、周辺視野をつかう - 自然教育園(2)2016.01.28 -
立体視をして視覚的情報処理能力を高める - 自然教育園(3)2016.03.23 -
立体視をしてヒーリング効果をえる - 自然教育園(4)2016.04.01 -
平行法と交差法で目線のアンバランスを改善する - 自然教育園(5)2016.04.01 -
3次元の内面空間を確立する - 自然教育園(6)2016.05.15 -
大観したら観察する - 自然教育園(7)2016.07.01 -
目のシステムをレベルアップする - 自然教育園(8)2016.07.01 -
自然をみて目のつかれをとる - 自然教育園(9)2016.08.17 -
見る力とわかる力をきたえる - 自然教育園(10)2016.09.30 -
季節のサインに敏感になる - 自然教育園(11)2016.10.29 -
シンボリックに季節のサインをつたえる - 自然教育園(12)ススキ 2016.10.29 -