161106 環境設定

 図1 インプットとアウトプットがしやすいように環境設定をする

環境から情報をインプットしやすくし、また環境へ情報をアウトプットしやすくするために、自分にあった環境をつくりだします。

パソコンやスマートフォンなどには「環境設定」という機能がついています。パソコンやインターネットをユーザーがつかいやすいようにOSやアプリを調整し設定する機能です。画面調整、キーワードやマウスやトラックパッド、ネットワークなど、こまかく設定ができます。

今日の情報化社会では、インターネットとデバイス(パソコンやスマフォなど)をつかって情報収集をすることが普通になっています。情報収集とは、ユーザー(人)の内面に外部から情報をインプットすることです。あるいはデバイスとインターネットをつかってみずからの情報を外部にアウトプットします。

インターネットはユーザの外部すなわち環境に存在するのですから、インターネット(環境)と自分とが接する部分を自分にあわせて調整するということになります。このときに自分にあわせて「環境設定」をしたほうがよいわけです(図1)。

この「環境設定」という用語はまさにそのとおりであり、情報処理の効果をたかめるためにあなたにとっての環境を設定することです。

このように「環境設定」は、情報処理をすすめるために意外に重要な役割をはたしています。環境を設定し、また環境の修正・改善を日々おこなっていくとよいでしょう。


 

この「環境設定」のかんがえ方はさらに拡張していくことができます。

人は、環境にとりかこまれて生きています。人の周囲には環境がひろがっています。この環境をととのえることは、パソコンやスマフォの「環境設定」にかぎらず重要なことです。

たとえばあなたのデスクまわりはどうなっているでしょうか? 部屋・住居・オフィスなどはどうでしょうか? すべてあなたの環境です。インプットとアウトプットがしやすいようにととのえられているでしょうか。

環境の調整・整備をしないで環境がみだれていると、インプットとアウトプットもみだれてきます。情報がうまくながれてきません。ながれません。スムーズに情報がながれるような快適な環境をつくりだすべきです。



情報処理の訓練は、観察法・速読法・心象法・記憶法・作文法など、ひとりひとりが努力することも大切ですが、一方で環境設定も大事です。環境設定をちょっと工夫しただけで、情報処理がいちじるしくすすむということはありえます。

わたしたち人間は環境に適応して生きています。もっている能力を最大限にひきだすための環境設定が必要であり、よりよく生きる秘訣のひとつがここにあるのです。


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