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「グレート・バリア・リーフ」の水槽(交差法で立体視ができます)

サンゴ礁は、そこに生息する魚たちの環境になっています。環境を、3次元空間で立体的にとらえることは生態系の理解や環境保全のために重要です。

ステレオ写真はいずれも、大阪市にある海遊館(注1)の「グレート・バリア・リーフ」展示で撮影しました。交差法で立体視ができます
立体視のやり方 - ステレオグラムとステレオ写真 - >>

魚だけでなく周囲の環境も立体視することにより3次元(立体空間)の情報処理能力がたかまります。1次元よりも2次元、2次元よりも3次元です。3次元での情報処理が自由にできるようになると認識力もたかまります。



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サンゴ礁の再現模型



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グレートバリアリーフの魚たち



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ユメウメイロ(尾が黄色)とカゴカキダイ(横縞模様)




グレート・バリア・リーフはオーストラリア北東岸にひろがる世界最大のサンゴ礁地帯です。ここには暖流がながれ、サンゴの成長に適した水温があります。

サンゴはクラゲやイソギンチャクの仲間であり、刺胞動物(しほうどうぶつ)とよばれています。ポリプとよばれる構造をもち、イソギンチャクに似た体から触手をのばして動物プランクトンをとり、口から体内へはこんで消化、吸収します。

サンゴのなかで石灰分を分泌して骨格をつくるものを造礁サンゴといい、この造礁サンゴの骨格があつまってできたのがサンゴ礁です。造礁サンゴは太陽の光がとどきあたたかく、透明度がたかい海でのみそだちます。

日本サンゴ礁学会によりますと、人間活動やハリケーン、サンゴを食べるオニヒトデの大発生などにより世界各地でサンゴ礁が破壊されたり、よくない状態になってきています。現在、国際サンゴ礁イニシアチブという体制をつくって保全活動をすすめているそうです。


▼ 参考文献
『海遊館ガイドブック』(第3版)海遊館発行、2015年4月1日

情報を眼でうけとり判断する - 海遊館(2)「アリューシャン列島」-
立体視をして遠近の両方をみる - 海遊館(3)「モンタレー湾」-
周辺視野をつかって全体的にとらえる - 海遊館(4)「パナマ湾」-
立体視をしながら知識もふやす - 海遊館(5)「エクアドル熱帯雨林」-
立体視をしながら眼球の筋肉をバランスよくつかう - 海遊館(6)「南極大陸」-
ひろい視野で立体視をする - 海遊館(7)「タスマン海」-

太平洋の世界を心の中につくる - 海遊館(まとめ1)-
1.概観→2.観察→3.まとめ - 海遊館(まとめ2)-


▼ 追記
日本航空「シドニー-成田便」にかつてのったときにグレート・バリア・リーフがよく見えました(下の写真)。
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