｢勉強しろ！」
子供のころに、学校の先生や親から言われた人は多いとおもいます。

しかし勉強の仕組みについてわかっていた大人はいませんでした。仕組みがわからないと、筆記試験の点数や偏差値だけをみて子供を批評をしてしまいます。

学校の勉強も、人間がおこなう情報処理（インプット→プロセシング→アウトプット）の観点からとらえなおすことができます。

• インプット　：教科書や参考書などを見る・読む、先生の話を聞く
• プロセシング：理解する、記憶する
• アウトプット：試験で解答する

試験勉強や受験勉強も上記のようにとらえなおせばより意義のあるものになります。

そもそも誰もが情報処理をしています。情報処理なくして人は生きられません。ここでとくに問題になるのはアウトプットです。試験で解答するだけだといかにも味気ないので、アウトプットの練習を工夫してみてはどうでしょうか。




先日、子供に本を読ませるための番組がＥテレで放送されていました。そのときに「読後にアウトプットすると理解がふかまる」という事例が紹介されていました。これはまさにそのとおりであり、情報処理の原理からいって当然のことです。インプットされた情報はプロセシングで最初の理解が生じ、アウトプットをすればそれがふかまるということです。

学校の勉強でも、たとえば、おそわったこと（インプットしたこと）の要点を、それぞれの授業のおわりに３分間で箇条書き（３箇条）で書きだす（アウトプットする）といった練習をするとよいです。情報を要約することはアウトプットの基本中の基本です。

また近年、従来の知識ツメコミ教育や丸暗記をつづけていても独創的・創造的な人間はそだたないということが指摘されています。それではどうすればよいでしょうか。独創や創造も簡単にいえば、よくできたアウトプットをだすことです。このような意味でも基本的なアウトプット訓練をすぐにはじめることが重要です。情報処理の観点がないまま議論をつづけていても効果はあがらないでしょう。




わたしが中学生のときに、「勉強は自分との戦いである」という作文を書いた同級生がいました。しかし自分と戦いくるしんでいると勉強はすすみません。「おぼえようおぼえよう」とウンウンとうなっていても効果はあがりません。情報処理の仕組みを知り、情報処理をはじめること、みずからアウトプットをだすことが重要です。もうひとつは、もっともすきな科目から情報処理を実践してみることです。

情報処理は決してくるしいものではありません。情報処理をすすめ、どんどんアウトプットしていくと心（意識）はかるくなりすっきりしてきます。心のなかにとめおかずに情報をはきだしてしまうことが大事です。

学校教育でも情報処理の仕組みを理解し、情報処理を実践していく段階にきているとおもいます。


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