160920 メッセージ
図1 メッセージをつたえる
 
プロセシングで心のなかに自然に生じてきたつたえたいことを言葉にしてアウトプットするようにします。

わたしたち人間は、感覚器官をつかって大量の情報を日々とりいれています。するとある人あるいは人たちにおもったことをつたえたいという気持ちが生じてきます。そしてそれを言葉にして相手につたえます。これはメッセージをつたえることだといってもよいでしょう。

メッセージは最初は、単なる感情であったり気持ちであったりイメージであったりします。画家でしたらそれを絵にして、音楽家でしたらそれを音にしてつたえるでしょう。しかし大勢の人々は、メッセージをつたえる手段として言葉をつかっています。




このような過程を、情報処理(インプット→プロセシング→アウトプット)の観点からとらえなおすと、感覚器官をつかって情報をとりいれるのはインプット、おもいが生じるのはプロセシング、相手につたえるのはアウトプットということになります(図1)。

そもそもメッセージとは、プロセシングで心のなかに生じてくるものです。言葉は、そのあとのアウトプットでつかうものです。つまりメッセージとは、言葉になるまえに生じた気持ちなどを言葉にしてあらわしたものであるとみることができます。メッセージはプロセシングの反映です。

情報処理の原理からみると、プロセシングで自分の心のなかに自然に生じてくることがとても重要です。これを大切にしなければなりません。そうしてこそアウトプットが生きてきます。