歴史の名著のあらすじとそれに関する地図とがセットになって表示されている歴史の本です。イメージ(地図)と言語とをむすびつけて記憶がしやすいレイアウトになっています

最1章「世界の歴史書」、第2章「歴史文学・紀行」、第3章「日本の歴史書」の三章にわけて、以下の歴史の名著がとりあげられています。
 
最1章「世界の歴史書」
 ヘロドトス『歴史』
 トゥキディデス『戦史』
 カエサル『ガリア戦記』
 タキトゥス『ゲルマニア』
 プルタルコス『英雄伝』
 ギボン『ローマ帝国衰亡史』
 ランケ『世界史概観』
 ブルクハルト『イタリア・ルネサンスの文化』
 ネルー『父が子に語る世界歴史』
 司馬遷『史記』
 班固『漢書』
 陳寿『三国志』
 作者不詳『元朝秘史』

第2章「歴史文学・紀行を読む」
 ホメロス『イーリアス』
 ホメロス『オデュッセイア』
 ヴァールミーキ『ラーマーヤナ』
 作者不詳『マハーバーラタ』
 玄奘『大唐西域記』
 マルコ・ポーロ『世界の記述(東方見聞録)』
 イブン・バットゥータ『三大陸周遊記』
 イブン・ハルドゥーン『歴史序説』
 ラス・カサス『インディアスの破壊についての簡潔な報告』
 ベルニエ『ムガル帝国誌』
 シュリーマン『古代への情熱』
 トインビー『歴史の研究』

第3章「日本の歴史書を読む」
 太安麻呂『古事記』
 舎人親王『日本書紀』
 作者不詳『平家物語』
 編者不詳『吾妻鏡』
 作者不詳『太平記』
 フロイス『日本史』
 ペリー『日本遠征記』

歴史といえば、年表をつかって時間順におぼえていくというのが普通であり、学校教育でもそのようにしています。

しかし、本書をつかえば、地図とあらすじがセットになってわかりやすく表示されているので、地図を記憶の目印にして、書名とあらすじをそれにむすびつけて記憶することができます。各名著の地図を、その名著の目印イメージとすればよいのです。

たとえば、地図(イメージ)を見て書名とあらすじをおもいだしてみます。また、書名を見て、地図とあらすじをおもいだしてみます。

このようにすれば、世界史に関する知識を比較的短時間でたのしくふやすことができ、また、さらにふかく世界を理解するためのベースをつくることができます。


文献:寺沢精哲監修『図説 地図とあらすじで読む歴史の名著』青春出版社、2004年5月15日