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倉敷美観地区(入口)(交差法で立体視ができます)

景観を立体視することは空間や環境をとらえることにつながります。3次元の空間(入れ物)をしっかり把握し、人や物はそのなかの要素としてとらえるとおもしろいです。

倉敷美観地区に行ってきました。写真は、交差法あるいは平行法で立体視ができます。交差法と平行法とを交互に練習することにより眼の機能をたかめることができます。
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(平行法で立体視ができます)



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(交差法で立体視ができます)



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(平行法で立体視ができます)



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(交差法で立体視ができます)



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(平行法で立体視ができます)



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(交差法で立体視ができます)



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(平行法で立体視ができます)



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(交差法で立体視ができます)




何かを観察するときに人や物に注意がいきがちですが景観を見ることも大切です。景観をみることは空間や環境をみることになります。空間とは対象(要素)がはいっている入れ物です。入れ物を3次元空間として把握し、人や物はそのなかの要素としてとらえるとおもしろいでしょう。




倉敷美観地区は岡山県倉敷市にある町並保存地区・観光地区です。面積は 21.0 ヘクタールで、伝統的建造物群保存地区と伝統美観保存地区からなります。倉敷は、江戸時代に幕府の天領としてさかえました。倉敷代官所がもうけられ、備中国南部の物資の集散地として発展しました。白壁・なまこ壁の屋敷や蔵が街道一帯にならび、天領時代の町並みをよくのこしています。ひとたびなかにはいれば、江戸時代にタイムスリップしたような気分になれます。

ここは、ある区域をきめて、そのなかは景観もふくめて完全に保全するというやり方をもちいています。これはきわめて現実的ですぐれた保全の方法です。外国では、たとえばネパールの世界遺産のひとつバクタプルでも同様な方法がつかわれています。

ある歴史地域を保全しようするとき、重要文化財を中心にしてひろくうすく保全をするよりも、範囲をきめて集中的に保全したほうが中途半端な保全にならずよいとおもいます。観光地としても成功します。

物だけを保全するのではなくて景観も保全することがポイントです。たとえば重要文化財の寺院の背後に高層ビルが見えたら景観は台無しです。

倉敷美観地区は、これからの保全方法の参考事例として一度はみておきたい地域です。


▼ 倉敷美観地区


 
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