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21_21 DESIGN SIGHT(平行法で立体視ができます)

土木技術者たちは、3次元構造を把握し表現する技術を開発してきました。世の中の構造を3次元でとらえることは重要なことです。

東京都港区にある 21_21 DESIGN SIGHT で「土木展」が開催されています(注1)。

わたしたちの生活の基盤をつくる「土木」について、自然や歴史と調和するデザインをとおしてかんがえるという企画です。

写真は、Cityscape(都市の風景)「渋谷駅解体」以外はすべて平行法で立体視ができます。立体視をすると3次元構造がよくわかりますので是非やってみてください。
立体視のやり方 - ステレオグラムとステレオ写真 - >>


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「ほる:地質山」康夏奈(吉田夏奈)
地面の下はどうなっているのでしょうか? 地下水脈があります。地層がかさなっています。



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Cityscape(都市の風景)「渋谷駅解体」(田中智之)
渋谷駅構内の構造を透視した図面です。3次元構造を平面にあらわしています。中央やや下が「ハチ公前広場」です。



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「つなぐ:渋谷駅構内模型」(田村圭介+昭和女子大学環境デザイン学科)
渋谷駅構内の立体模型です。3次元構造をがよくわかります。中央が「ハチ公前広場」です。上の Cityscape「渋谷駅解体」は3次元構造を平面(2次元)にあらわしましたが、こちらは3次元構造をそのまま模型にしています。



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高さによって色が変化
この地形は砂でできていて、見学者が自由に地形をつくりかえることができる体験型作品です。どのような地形をつくっても、砂の高さによって色が自動的に変化します。3次元の地形を視覚的にとらえやすくする仕組みになっています。



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等高線
この地形も砂でできていて、見学者が自由に地形をつくりかえることができる体験型作品です。どのような地形をつくっても等高線(白線)が自動的に表示されます。3次元の地形を視覚的にとらえやすくする仕組みになっています。



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ダムカレー
全国各地のダムカレーライスです。ダムの構造をカレーライスで表現しました。カレーが水、ライスがダムをあらわします。




このように土木技術では、3次元構造をただしく把握し、また表現することがもとめられます。土木技術者はそのためにさまざまな工夫をしてきました。彼らは3次元空間の情報処理を実践しています。

世の中の構造を3次元で把握する訓練をしていると情報処理はすすみます。立体視も役立ちます。


▼ 注1
会場:21_21 DESIGN SIGHT
会期:2016年6月24日(金)- 9月25日(日)