160901 防災の日
図1 自然災害はインプット、対策はアウトプット

9月1日は「防災の日」です。あらためて災害と防災についてとらえなおし、備えを万全にしておきたいものです。

1923年(大正12年)9月1日に関東大震災が発生しました。この日にちなんで「防災の日」が1960年に制定されました。

関東の鉄道各社では、大地震発生を想定した列車停止などの訓練を実施するそうです。 訓練では、走行中の列車を実施時刻に一時停止したり減速運転などをおこないます。各鉄道会社では利用客に対して訓練への協力をよびかけています。




日本列島は、地球上における変動帯に位置しているため下記のような自然災害が非常に多いのが現実です。

  • 台風
  • 豪雨
  • 豪雪
  • 洪水
  • 土石流
  • 崖崩れ
  • 地滑り
  • 地震
  • 津波
  • 火山噴火 

これらにくわえて原発事故にも備えなければなりません。

自然災害がおそろしいのは突然発生するところにあります。

たとえば地震や火山噴火についてみると、予知(事前に発生の日時・場所・規模を知ること)はできません。

最近では、専門機関が発生の確率を発表していますが、先般の熊本地震をみればあきらかなように、確率が低い地域でも大地震はおこります。確率はあてになりません。確率発表をすると、確率の低い地域の人々が油断をしてしまうので確率発表は中止したほうがよいとわたしはおもっています。




そもそも自然災害とは、自然環境の急激な変動が人間におそいかかることです。これをモデル(図式)でしめすと図1のようになります。この図で主体とは、個人であっても家族であっても地域社会であってもよいです。

自然災害とは、自然環境から主体への作用です。

主体は、これに対して対策を講じなければなりません。対策を講じることは主体から自然環境への作用です。

自然環境から主体への作用はインプット、その逆の、主体から自然環境への作用はアウトプットとよんでもよいです。

このようにみると、アウトプットとは主体性のあらわれにほかなりません。防災の基本は主体性にあります。自分あるいは自分たちの身はみずからまもるという意識をもって日頃から備え、主体的に行動していくことが必要でしょう。


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