朝おきたら太陽の光をまずはあびるようにします。そうすれば規則正しい睡眠習慣をつくることができて質の高い睡眠をえることができ、仕事もはかどります。

茂木健一郎さんは『脳が冴える快眠法』のなかで、「質の高い睡眠習慣を身につけることが質の高い仕事をすることにつながる」とのべています。



仕事で何かうまくいかないと思っている人には、睡眠習慣の乱れが大きな原因になっている場合が多くあります。人生を前向きに、そして創造的に生きるためにも、やはり睡眠のパターンを見直す必要があるのです。(中略)

さらに言えば、睡眠とは時間管理の一部でもあります。

睡眠習慣をしっかりとコントロールできる人というのは、言い換えれば時間管理がしっかりできている人でもあります。(中略)

たまにですが、「眠っている時間がもったいない」ということを口にする人がいますが、眠っている時間というのも脳にはやるべきことがあるとても大切な時間なのです。この時間には、起きている自分と眠っている自分を上手く選手交代してあげることで、日中に最高のパフォーマンスを発揮できるような脳をつくり出すことができるようになるのです。


よい睡眠習慣をうみだすためには「朝おきたら、太陽の光をまずはあびよう」と茂木さんはのべています。太陽の光が目にはいることによって脳の覚醒をうながすセロトニンというホルモン物質が分泌され、脳も身体もすっきりした状態になっていくそうです。このような効果は、太陽にくらべて照度がひくい電灯ではえられません。茂木さんは、太陽の光をあびるために朝おきるとすぐにコンビニにでかけるそうです。これで体内時計が毎朝正常化されます。曇りや雨のひでも朝おきたらでかける効果はあるそうです。

朝おきて太陽の光をあびて、「朝が来た。よし、活動しよう」と脳と身体が感じてから、およそ15時間後に、休息の準備に自然にはいり、そして質の高い睡眠に移行していくようにわたしたちの体はできています。

こうして毎朝おなじ時間におきて太陽の光をあびるようにすれば、規則正しい毎日の睡眠習慣をつくっていくことができます。


▼ 参考文献
茂木健一郎著『脳が冴える快眠法 人生がうまくいく「質の高い睡眠習慣」のつくり方』日本能率協会マネジメントセンター、2013年4月30日

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