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アリューシャン列島の位置(展示解説より)

立体視は、情報を眼でうけとり、判断する訓練になります。

対象を見るということは、眼球で情報をうけとること(インプット)と、うけとった情報を判断する(プロセシング)という2つの場面があることに気がついてください。立体視訓練はこれらの両方をきたえることになり、結果として知能をたかめることにつながります。

下の写真はいずれも交差法で立体視ができます。大阪市港区にある海遊館(注1)の「アリューシャン列島」水槽で撮影しました。ここでは、荒々しい自然の岩場を再現し、そこに暮らすラッコの生態を展示しています。

立体視のやり方 - ステレオグラムとステレオ写真 - >>


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ラッコ
 
ラッコはカワウソの仲間で、生活のほとんどを海ですごします。ウニ・カニ・貝類・魚類など、さまざまな餌を食べます。石などをつかって貝の殻をわってたべる、道具をつかう動物として知られています。千島列島・アリューシャン列島・モンタレー湾などに生息します。

アリューシャン列島は北アメリカでもっともながい火山のつらなりです。この海域は、つよい風がふきあれて海面水温は夏でも10℃前後です。風と潮流のうごきがゆたかな栄養分をふくんだ海水を循環させ、海の食物連鎖の基本となるプランクトンを成長させています。アザラシやアシカ、ラッコ、海鳥、魚介類の宝庫になっています。春から夏にかけては、クジラの巨大な群もやってきます。


▼ 注1
世界最大級の水族館 海遊館

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