快眠の技術を実践して快眠がえられればプロセシングはおのずとすすみます。

人を、情報処理(インプット→プロセシング→アウトプット)をする存在ととらえたとき、睡眠は、プロセシングをすすめるもっとも重要な過程です

三橋美穂著『脳が若返る快眠の技術』(KADOKAWA)は、快眠の技術として、「悩み別快眠術」「理想の寝室作り」「手のひらセルフケア快眠術」などを提案しています。寝つきがわるい人、夜中に何度も目がさめる人、イビキをかく人、睡眠不足で昼間ねむい人など、睡眠の悩みをかかえている人に本書をおすすめします。



目 次
第1章 睡眠不足が認知症を招く
第2章 眠りの常識 ウソ? ホント?
第3章 眠る力を高める5つの法則
第4章 悩みを解消する快眠メソッド
第5章 1分で効く! 快眠のための手のひらセルフケア
第6章 理想の寝室のつくり方  


睡眠中におこる作用として重要なのが記憶です。

レム睡眠のときには脳のメンテナンスが行われ、記憶をつかさどる「海馬」では一時保存された記憶の整理が行われます。

不要な記憶を削除したり、短期記憶を「大脳皮質」に長期記憶として保存し直したり、必要なときに必要な情報を取り出せるように整理するのが睡眠の役割の一つなのです。

つまり情報の記銘・整理・保持・想起ということはよい睡眠によって自動的にすすむあるいはできるようになるということです。このことだけをみても睡眠がいかに重要であるかがわかります。


本書では、眠る力を高めるための5つの法則を提唱しています。

  1. 夜、暗くなったら眠る
  2. 疲れたら眠る
  3. 深部体温が下がると眠る
  4. リラックスしていると眠れる
  5. 睡眠環境が快適


わたしたちは、くらくなったら眠り、あかるくなったら目覚めるという体内時計をもっています。この体内時計のリズムをととのえるためには、朝おきて朝日をあび、朝食をとることを習慣にします。これにより体内時計が毎朝リセットされ、15〜16時間後に眠気が自然におきてきます。

また日中は適度な運動をするようにし、就寝前8時間はうたた寝はせず、しっかり起きているようにします。くわえて就寝1〜2時間前を目安に入浴して体温をあげると、そのご体温がさがり入眠スイッチがはいります。

就寝前はできるだけリラックスするようにします。 アロマ(香りの力) をつかうのもよいです。

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(出典:106ページ)


またブルーライトを就寝前には見ないようにします。ブルーライトは、ディスプレーやLED照明のなかに存在し、脳を目覚めさせる作用があります。ブルーライト対策メガネをつかうのもよいです。

寝室や寝床は、心地よく眠れるものを用意します。敷き寝具と枕は自分にあったものを適切に選択します。

ひどいイビキを睡眠中にかく人は注意しなければなりません。イビキは、空気の通り道(気道)がせまくなることでおこります。イビキの程度がそれほどでもない場合は、「横向き寝」や「半うつぶせ寝」をすることによって改善することがあります。しかし「ガー、ガー」というひどいイビキが突然とまり、しばらくしてまたひどいイビキが再開する場合は「睡眠時無呼吸症候群」がうたがわれます。専門医に相談してみてください。


▼ 引用文献
三橋美穂著『脳が若返る快眠の技術』KADOKAWA、2015年10月16日  

▼ 関連記事
快眠をして、情報処理と問題解決をすすめる - まとめ&リンク -
快眠してプロセシングをすすめる - 成井浩司著『快眠力』(1)-
睡眠時無呼吸症候群に注意する - 成井浩司著『快眠力』(2)-
快眠するための方法 - 成井浩司著『快眠力』(3)-
自分にあった枕と布団を選択する - 成井浩司著『快眠力』(4)-
 


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