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ポンペイの壁画展・撮影スポット
(平行法で立体視ができます)
 
想像力をはたらかせて壁画と建物から立体空間をイメージすれば、約2000年前の古代ローマ都市ポンペイにタイムスリップしたような気分になれます。

東京・六本木の森アーツセンターギャラリーで開催されている「世界遺産 ポンペイの壁画展」(注1)をみました。
 
イタリア南部の都市ポンペイは、紀元79年、近郊にそびえるヴェスヴィオ火山の突然の大噴火により、火砕流堆積物と火山灰に一瞬のうちに埋没しました。しかしそのご16世紀末に農民により偶然発見され、1748年から発掘調査がはじまり、その姿を現代にあらわすことになります。当時の姿を見事にのこしており、古代ローマ都市を現代によみがえらせる "タイムカプセル" といってよいでしょう。

そこは、舗装された街路に住居が整然とならぶ計画都市であり、広場を中心にして市場や神殿・市庁舎のほか、野外劇場・娼館・公共浴場・給水施設などが建設されていました。ローマ帝国初期の民衆の生活をありありと想像することができます。

今回の展覧会では、ポンペイの出土品のなかでとくに人気のたかい壁画に焦点をしぼり、壁画の役割とその価値について解説しています。


  • 第1展示室 建築と風景
  • 第2展示室 日常の生活
  • 第3展示室 神話
  • 第4展示室 神々と信仰


中庭をもつ邸宅がポンペイには数多くあり、建築と絵画は一体になって劇場のような空間をつくりだしていました。遠近法をつかった壁画により建物を実際よりも大きくみせたり、木々や花や鳥をえがいて中庭をさらにあざやかにしたり、風景をえがいて外の世界を中にもってきたり、神話の物語を一枚の絵に圧縮表現したり、現代のバーチャルリアリティにも通じるようなしかけがたくさんあり想像をかきたてられます。

当時の社会には身分制度があったので、これらは富裕層の贅沢なくらしをつたえるものでしょうが、古代ローマの時代の人々がとても創造的であって、人生をたのしんでいたことがうかがえます。それにしても、およそ2000年前にこれだけの文明が発達していたというのはおどろきです。

展覧会場に実際に行ってみると想像を自由にはたらかせることができます。想像力をはたらかせて、建物と壁画とがつくりだす立体空間(3次元空間)をイメージしてみるのはとてもたのしいことです。またそうすることによって会場での体験がよりゆたかになり、記憶にものこりやすくなるでしょう。


▼ 注1
日伊国交樹立150周年記念 世界遺産 ポンペイの壁画展
※ 2016年7月3日まで

▼ 参考動画
本展監修者の芳賀京子さんが見どころについてわかりやすく解説をしています。壁画を一点一点みるのではなくて、壁画がえがかれた部屋を想像し、構造的に全体をみるとよりわかると説明しています。



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