家具転倒防止のための突っ張り棒(伸縮棒)は壁際に(家具の奥側に)とりつけるようにします。あわせて三角形の家具転倒防止板を家具の下の前側にかませておきます。

大地震のときに家具が転倒しなようにするために突っ張り棒(家具転倒防止伸縮棒)をつかって家具を固定しておきます。このとき、突っ張り棒は壁際にとりつけます。家具の中央部や手前にとりつけるとバランスがくずれてすぐに転倒してしまいます(写真、注1)。ただしい位置に設置してください。


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また同時に、三角形の家具転倒防止板を家具の下の前側にかませてください。家具を壁の方にすこしかたむけるだけでたおれにくくなります。



地震の被害をすこしでもおさえるたために家具の固定は重要です。家具の転倒は怪我の恐れだけでなく、逃げ道をふさぐなどの危険もあります。家中の家具にぜひ転倒防止対策をしてください。

なお家具に物をしまうときには、本や雑誌などの重いものを下の段にいれて重心を低くするようにしておくとさらにたおれにくくなります。




また観音開きの戸をもった食器棚には「開き戸をロックする器具」をつけて中から食器がおちてこないようにしておきます。食器の破片でおもわぬ大けがをすることがあります。



▼ 注1
「家具の固定・実践編!」(池上彰著『南海トラフ巨大地震から命を守れ! 池上彰とメ~テレが真剣に考える』23ページ)


▼ 引用文献
1981年よりも前に建てられた建物に注意する - 池上彰著『南海トラフ巨大地震から命を守れ!』(3)-
公的助成をえて家の耐震補強工事をする - 池上彰著『南海トラフ巨大地震から命を守れ!』(4)-

▼ まとめ記事
南海トラフ巨大地震から命をまもれ(まとめ)


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