計画の第一歩は方針をさだめることです。
問題解決の第3段階の状況判断をふまえて行動や実施にうつるとき誰もが計画を立案するとおもいます。この計画立案ではまずは方針をさだめることが大切です。
方針とは「こちらの方向へすすめ」ということです。具体的な計画をたてる前に方針を明確にしておかなければなりません。また方針と目標とはことなります。目標はゴールですが、方針には終着駅はさだめられていません。目標は、方針がさだまってから決めるものです。
たとえばある人が、「老人福祉のために一生を捧げよう」という方針をさだめたとします。するといくつかの目標がかんがえられます。
(1)老人福祉施設をつくる。
(2)政治家となって政府をうごかし、老人福祉に多額の予算を投じさせる。
(3)言論界に論陣をはって、老人問題をうったえつづける。
(4)祖父母や近所の老人のために誠心誠意の努力をする。
その人は(1)を目標とすることに決めました。
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このようにひとつの方針がさだまってもいろいろな目標がありえます。計画立案ではまずは方針をさだめ、目標の候補をリストアップし、そのなかから自分の目指す目標を決めるとよいでしょう。
たとえば、人生の目標や目的をすぐに決めてしまった人がいますが、その前にまずは方針をさだめなければなりません。つまり自分はどの方向にすすんでいくのか、どの分野あるいは領域にチャレンジしていくのかをさだめ、そのうえで目標を決めた方がよいでしょう。
▼ 参考文献
川喜田二郎著『KJ法 渾沌をして語らしめる』中央公論社、1986年
川喜田二郎著作集 (第5巻) KJ法―渾沌をして語らしめる
たとえば、人生の目標や目的をすぐに決めてしまった人がいますが、その前にまずは方針をさだめなければなりません。つまり自分はどの方向にすすんでいくのか、どの分野あるいは領域にチャレンジしていくのかをさだめ、そのうえで目標を決めた方がよいでしょう。
▼ 参考文献
川喜田二郎著『KJ法 渾沌をして語らしめる』中央公論社、1986年
川喜田二郎著作集 (第5巻) KJ法―渾沌をして語らしめる