問題解決の第3段階では本質を追求します。

問題解決の第2段階で情報収集や取材をしたら、第3段階では、あつめた情報の奥底にある本質を追求します。第2段階では観察を、第3段階では考察をするといってもよいです。あるいは把握された情報のさらに奥にある真の問題点をもとめます。

これらのためには、データそれ自体がかたりかけてくることに素直に耳をかたむけるようにします。このときに、第1段階で大観したことをもう一度おもいだしたり、参照したりするとよいです。大観は、本質追求や考察、真の問題点をもとめるための前提として機能します。つまり〈データ→前提→本質〉といった順序があります。

このようにして最終的に記述されたことは仮説とよんでもよいです。


▼ 参考文献
川喜田二郎著『KJ法 渾沌をして語らしめる』中央公論社、1986年
川喜田二郎著作集 (第5巻) KJ法―渾沌をして語らしめる