160522 大観
図1 大観して、課題を書きだす
 
問題解決の最初の一歩は、大観し、課題を設定することです。

何らかの関心あるいは問題が発生したときに最初にやるべきことは、自分の関心のある領域あるいは問題をとりまく全体を大観することです。大観とは、意識の内面に全体をまるごとインプットすることであり、細部にはとらわれずに大局をとらえることです。

そして大局がとらえられたら、今度は、課題を書きだしてみます。関心のあること、心の奥底で感じていることなどをすべてアウトプットしてみます(図1)。理性的にかんがえていることである必要はありません。さらに課題をすべて書きだしたら、それらのなかの中心的課題をあきらかにします。これが主題(テーマ)になります。

課題そして主題を決めると、これからあとの努力の焦点がさだまり、放漫さから脱却し集中力がつよまり、正面から問題にとりくもうという意欲がわきおこります。また問題意識が鮮明になります。問題意識が鮮明になると、知りたいことがらについての感受性が高まり、観察眼がするどくなります。するとあらたなインプットがすすんでさらなる情報処理がすすみます。

課題が全体観をふまえたものであるほどこれらの効能は大きくなります。

このように課題そして主題を設定し問題意識をとぎすますことは問題解決をすすめるためにとても重要なことです。


▼ 参考文献
川喜田二郎著『KJ法 渾沌をして語らしめる』中央公論社、1986年
川喜田二郎著作集 (第5巻) KJ法―渾沌をして語らしめる