
図1 Episode 01 のファイル
DVD をつかった英会話の練習では、それぞれの場面で情報処理をすすめながら、その場面を一つのファイルにして保持していくようにします。
英会話の練習をしながら英語のフレーズが言えるようになることは、情報処理をすすめて英語でアウトプットができるようになるということです。イメージでプロセシングをすすめて言語でアウトプットするのが基本的なながれです。
このような練習をしているとイメージとフレーズとが自然にむすびついてきます。このことをモデル(図式)であらわすと下図のようになります。
たとえば Eposode 01 でしたら図1のようになります。
Eposode 98 でしたら図2のようになります。
図2 Episode 98 のファイル
このように一つの場面は情報のひとまとまりであり、情報のひとまとまりは「ファイル」とよぶことができます。ファイルにおいてイメージは情報の本体であり、キーフレーズはその見出しということになります(図3)。キーフレーズとは場面を要約したものです。一つの場面を一つのファイルにすることがポイントです。

図3 ファイルの構造
このようなファイルでは、その場面のイメージからキーフレーズがでてきますが、一方で、キーフレーズから場面(イメージ)を想起する(検索する)こともできます。イメージから言語、言語からイメージというようにイメージと言語とを自在に活用できるようになるのが理想です。
こうして、それぞれの場面において情報処理がおこなれれるたびに一つのファイルができ、そのファイルが意識(心)の中に保持されます。保持されるということは記憶されるということです。『おとなの基礎英語 Season 4』(注1)では100個のファイルができ保持されます。
ファイルができて保持されると、イメージをおもいうかべて英語のフレーズを言ってみたり、フレーズからイメージをおもいだしたりといったことができるようになります。
この方法は大変おもしろくて、たとえば海外旅行やフィールドワークにでかけて、あたらしい言葉やフレーズを現地で収集しておぼえていくときにつかえます。一つのイメージ(場面)に一つの言葉を対応させてファイルしていくのです。実務的には、その場でメモをとったり写真をとったりしながらすすめていってもよいです。
▼ 注1
松本茂監修『NHKテレビ おとなの基礎英語 Season 4」(DVD BOOK)、主婦の友社発行、2016年3月31日
NHKテレビ DVD BOOK おとなの基礎英語 Season4 ―ミニドラマ100話完全収録 (NHKテレビ DVD BOOK)
▼ 関連記事
イメージをベースにして英語のフレーズを理解する -『おとなの基礎英語 Season 4』(1)-
イメージを想起してキーフレーズを言う -『おとなの基礎英語 Season 4』(2)-
イメージを想起してキーフレーズを言う -『おとなの基礎英語 Season 4』(3)-
イメージを想起してキーフレーズを言う -『おとなの基礎英語 Season 4』(4)-
DVD をつかって英会話を理解する -『おとなの基礎英語 シンガポール・香港・タイ』(1)-
イメージをつかってキーフレーズをおぼえ、言えるようにする -『おとなの基礎英語 シンガポール・香港・タイ』(2)-
イメージをつかってキーフレーズをおぼえ、言えるようにする -『おとなの基礎英語 シンガポール・香港・タイ』(3)-
イメージをつかってキーフレーズをおぼえ、言えるようにする -『おとなの基礎英語 シンガポール・香港・タイ』(4)-
Key Phrase と Situation をひとつの「ファイル」にする - NHK『おとなの基礎英語』-
英会話の練習をとおして情報処理能力をたかめる