160515 人間
図1 〈インプット→プロセシング→アウトプット〉のモデル(模式図)
 
わたしたち人間は、〈インプット→プロセシング→アウトプット〉をする存在です。

湯村幸次郎著『図でわかる中学理科』(文藝春秋)では、人体のしくみを、パソコンをつかった情報処理からの類推(アナロジー)によって説明しています(注1)。


人体もパソコンと同じように「入れて処理して出す」をくり返しています。(中略)口、食道、胃・・・と続く消化管とそれに付属する臓器のはたらきで、食べ物は消化され、体内に吸収されます(入れる)。体内に取り込まれた栄養素は、心臓のはたらきで体中にめぐらされ(処理)、不要物は排泄されます(出す)。


パソコンでは、たとえばデジカメに記録された写真データをパソコンに入力し、アプリで加工や編集をして(処理して)、プリンターに出力するといったことをおこないます。あるいはキーボードで言葉や数値を入力して、アプリで処理して、ディスプレーに表示します(出力します)。このようにパソコンでは情報の入力・処理・出力がおこなわれていて、これが人体のしくみとよく似ているという解説です。

これは非常に基本的な解説であり、現代においてはもっともわかりやすい人体理解の仕方です。

ここで「入れる」とはインプット、「処理」とはプロセシング、「出す」とはアウトプットといいかえてもよいでしょう。

別の「入れて処理して出す」についても解説しています。わたしたちの目・耳・鼻・・・といった感覚器官からはさまざまな情報が入ってきます(インプット)。これらの情報は、脳を中心とした中枢で処理され(プロセシング)、筋肉と関節をつかって体をうごかします(アウトプット)。

わたしたち人間は、物質にかかわる〈インプット→プロセシング→アウトプット〉以外に、情報の〈インプット→プロセシング→アウトプット〉もおこなっています。情報の〈インプット→プロセシング→アウトプット〉は情報処理と簡略によぶことができます。

そして情報処理によるアウトプットによって、あらたな情報をさらにインプットしたり、あるいはあらたに食べ物をさがして食べたりします。

また書いたり話したりすることは人間にとっての重要なアウトプットです。書くときには手の筋肉と関節をつかいます。話すときには声帯をつかいます。インプットでは人体の感覚系をつかうのに対して、アウトプットでは人体の運動系をつかいます。

このように人間を、〈インプット→プロセシング→アウトプット〉をする存在としてとらえなすことは現代においてはとても重要なことです。


▼ 注1:引用文献
湯村幸次郎著『図でわかる中学理科(1分野[物理・化学])』(改訂新版)(中1〜中3:未来を切り開く学力シリーズ)文藝春秋、2010年2月25日
図でわかる中学理科 1分野(物理・化学)―中1~中3 (未来を切り開く学力シリーズ) 

湯村幸次郎著『図でわかる中学理科(2分野[生物・地学])』(改訂新版)(中1〜中3:未来を切り開く学力シリーズ)文藝春秋、2010年2月25日
図でわかる中学理科 2分野(生物・地学)  (未来を切り開く学力シリーズ) 

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