英会話の DVD の各場面のリストを見ながらイメージを順番に想起していくと、ストーリー全体の要約が見えてきます。

英会話の練習では、それぞれの場面のイメージとそのキーフレーズをむすびつけて、その場面をファイル(情報のひとまとまり)にして記憶していくようにするとよいです。視聴覚体験を心のなかにファイルしていくのです。たくさんのファイルが心の中に保持してあれば、英会話でこまらないということになります。

ストーリーのなかのそれぞれの場面はキーフレーズとして要約されます。その一方でその要約を見ればその場面を想起する(検索)することもできます。

たとえば『大人の基礎英語』(注1)では、100 のキーフレーズがあります。このリストを順番にみていけば、イメージが順番におもいおこされて、ストーリーの全体が要約されて見えてきます。これをできるだけ短時間でザーッとやってみると、ストーリー全体がザーッと一気に見えてきておもしろいです。このときには 100 個のファイルが連結したことになります。

この方法は、外国語などをまなんだあとで復習をするときにつかえます。あるいは旅行に行ったときなどに体験のひとまとまりごとにメモをしておいて、帰宅後に、そのメモのリストを見て現場のイメージを一気に想起してみます。これは一種の圧縮体験です。このようにすると旅行記や報告書も書きやすいです(アウトプットがしやすくなります)。


▼ 注1
松本茂監修『NHKテレビ おとなの基礎英語 Season 4」(DVD BOOK)、主婦の友社発行、2016年3月31日
NHKテレビ DVD BOOK おとなの基礎英語 Season4 ―ミニドラマ100話完全収録 (NHKテレビ DVD BOOK) 

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Key Phrase と Situation をひとつの「ファイル」にする - NHK『おとなの基礎英語』-
英会話の練習をとおして情報処理能力をたかめる