日本列島は「巨大災害の世紀」に入りました。大災害はある日 突然やってきます。自分の身は自分でまもらなければなりません。

日本列島は地震と火山噴火の活動期に入り、「巨大災害の世紀」がはじまりました(注1)。大災害は、いつどこでおこってもおかしくない状況です。鎌田浩毅著『次に来る自然災害 - 地震・噴火・異常気象 -』(PHP研究所)は、災害から命をまもるためのポイントを簡潔にまとめていて参考になります。


目 次
第1章 「地震」は忘れる前にやってくる
 300年に1度の超弩級、「三連動地震」が太平洋岸で起きる
 地震が来ない場所のない日本、直下型地震の予測は至難の業
 津波が来たら遠くへ逃げるよりも、高い場所へ駆け上がれ
 日本全国の軟弱地盤の下には、未知の活断層が隠れている
 発生確率88パーセント以上の東南海地震に備える
 緊急地震速報が出たら、自分の身を守るためにまず何をすべきか
 地震時の帰宅困難者は数百万人、会社に食料や防災品を備蓄せよ
 休日に震災時の「帰宅支援マップ」を手に、自分の足で実際に歩いてみよう

第2章 「火山」はいつ噴火してもおかしくない
 日本列島の地震と火山は、プレートの動きが原因
 火山灰の噴出による損害は、同時多発テロをしのぐ金額
 注意すべき活火山は110個、休火山と死火山はもはや死語
 科学を用いた噴火予知で災害を減らすことは可能
 時期は特定できないが、富士山は100パーセント噴火する
 大きな噴火は、異常気象を引き起こすことがある
 約700年に1回の巨大地震が、「そろそろ」起きても不思議はない
 自然災害で命を落とすのは、「自分だけは大丈夫」の思い込み

第3章 「異常気象」はいつまで続くのか
 偏西風によって気圧の配置が崩れると、異常気象になりうる
 長期的には寒冷化する地球、「温暖化」は短期的な現象か?
 地球温暖化によって台風は巨大化するのか?
 「エルニーニョ現象」と「ラニーニョ現象」が日本に及ぼす影響とは?
 雷は家屋の内部に侵入し、電気器具を破壊する
 竜巻とダウンバーストは、突然襲ってくる
 熱帯夜だけでなく「ゲリラ豪雨」を引き起こすヒートアイランド現象
 地球規模で環境汚染が拡大、乾燥地域から黄砂が飛来する
 有害な紫外線を吸収するオゾン層、貴重な生命の砦は守れるか


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3.11 の東北地方太平洋沖地震はまだおわっていません。今後、マグニチュード8クラスの「余震」が太平洋の沖合でおこる可能性があります。

陸域では、「直下型の誘発地震」が今後ともおこります。首都圏も例外ではありません。

巨大地震が発生した後には「活火山の噴火」がはじまることが知られています。富士山も例外ではありません。

今後、東海・東南海・南海において同時発生するマグニチュード9クラスの「連動型地震」が予想されています。その場合、「西日本大震災」になる恐れがあります。




2016年4月14日、熊本地震が突然おこったことからもわかるように、日本全国どこでも大地震は突如としてやってきます。太平洋側でないから、地震発生予測確率が低いから安心だということには決してなりませんので誤解しないでください。また地震予知(つぎの地震がおこる年月日を予知すること)はできません。

このようなことを踏まえて大災害にそなえる必要があります。

たとえば自宅の耐震対策がまず必要です。建物の耐震構造がよわい場合は、家全体の補強が予算的に無理なら寝室だけでも、ベッドまわりだけでも耐震設備をほどこすようにします。家はこわれても命はまもるようにします。自分の身は自分でまもらなければなりません。


▼ 注1
現在の日本列島は、9世紀(平安時代中期)と類似した「地殻の変動期」に入りました。平安時代のおもな地震と噴火は次のとおりです。
  • 864年:富士山・貞観噴火
  • 869年:貞観地震(じょうがんじしん:東北沖、3.11と同規模の地震)
  • 887年:仁和地震(にんなじしん:東海・東南海・南海の三連動地震)

▼ 引用文献
鎌田浩毅著『次に来る自然災害 - 地震・噴火・異常気象 -』(PHP新書)PHP研究所、2012年4月14日
次に来る自然災害 地震・噴火・異常気象 (PHP新書)

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