睡眠により、心のなかの大掃除や、気分の調整、記憶の再固定化、情報の統合・要約などがすすみます。

ペネロペ=ルイス著『眠っているとき、脳では凄いことが起きている』(インターシフト)は、睡眠と脳・記憶・夢などとのかかわりを最新の研究成果をふまえて紹介した睡眠学の入門書です。


目 次
第1章 なぜ眠るのか
第2章 睡眠は脳にとってどれほど大切か
第3章 脳と記憶の仕組み
第4章 目覚めと眠りのコントロール
第5章 眠りは心の大掃除
第6章 記憶はどう再生され、固まっていくか
第7章 なぜ夢を見るのか
第8章 ひと晩寝ると問題が解けるわけ
第9章 いつまでも忘れられない記憶
第10章 睡眠は心の傷を癒す?
第11章 眠りのパターン、IQ、睡眠障害
第12章 記憶力を高め、学習を促進する方法
第13章 快適睡眠を実現するガイド


ねむっているあいだもわたしたちの脳はやすむことなく活動しています。それは、つかれをとるといった消極的なものではなく、わたしたちの生活に欠かせない積極的な役割をになっています。

たとえばこんなすごいことを睡眠中に脳はしています。

  • 心の大掃除」 重要な情報をより際立たせ、不要な記憶は刈り込んでいく。
  • 気分の調整&記憶の再固定化」これを応用して「嫌な記憶」を削除できるようになる。
  • 情報の統合&要約」 新しいアイデアを生む発想力や洞察力を高める。


「情報の統合」では、あたらしい情報をふるい情報にむすびつけて定着させており、これは記憶法そのものです。そして睡眠中には、情報の統合がすすむとともに、さまざまな出来事をトータルにとらえ、そこから共通の原則や規則性などを要約するといった高度な作業がすすみます。これは創造の過程そのものです。見逃がすことが決してできない非常に重要な知見です。わたしたちがこれまでかんがえていた以上に重大な仕事が睡眠中にすすんでいるようです。

こうして著者のペネロペ=ルイスさんは、「快眠」をえるだけにとどまらず、脳をいかす眠り「活眠」への発想の転換をうながしています。




著者のペネロペ=ルイスさんは、マンチェスター大学の脳神経科学者であり、同大学の「睡眠と記憶の研究所」所長です。彼の睡眠に関する研究は『ネイチャー』誌やBBC放送などでもとりあげられて大きな注目をあつめています。


▼ 引用文献
ペネロペ=ルイス著(西田美緒子訳)『眠っているとき、脳では凄いことが起きている -眠りと夢と記憶の秘密-』インターシフト、2015年12月10日
眠っているとき、脳では凄いことが起きている: 眠りと夢と記憶の秘密

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