140410

空間記憶法の実践形態のひとつとして、大きな書店をつかって記憶する方法があります。

先日わたしは、池袋にあるジュンク堂書店にいってたくさん本を読んできました。

まずフロアーマップをみて、どのフロアーの、どこの場所に、どの分野の本があるかを頭にすっぽり入れます。

そして、最上階から下の階へおりながら本を読んでいきました。9階では、動物写真集を見て、仏像の本、地方コーナーで沖縄の本を読んで、印象派の画集を見て、『齋藤秀雄語録』、『ラインの黄金』などを読みました。次に7階におりて、自然地理、チベット、ヒマラヤ、『地球史年表』を見ました。6階では、ウェブサイト・マニュアル、アップル・マニュアル。4階では宗教。1階では最新刊本、NHKテキストなどを読みました。

ジュンク堂書店のよいところは、各階に椅子と机がおいてあり、つかれたらすわって本を読むことができることです。

そしてもう一度、フロアーマップを見直し、読んだ本の内容を一気に想起しました。フロアーマップを見れば、どこでどのような本を読んだかをすぐに思い出せます。本の中身は、本の中の重要なページや写真・図表などを、イメージとしてまず想起することが基本です。

内容を想起するときには、その本を読んだその場所(空間の様子)とともにその内容をおもいだすようにします。その空間を視覚的に(イメージとして)おもいだすことにより、その本の内容をおもいだせるかどうか訓練します。

以上の方法を整理すると次のようになります。 

 1)大型書店のフロアーマップ(書店の構造)をすっぽり頭の中にインプットします
 2)本を読む場所を確認・意識しながら、本を読みます
 3)フロアーマップを手がかりにして、読んだ場所(空間)と本の内容を想起します

こうすれば、書店という立体構造の中に、本の情報をうめこんで記憶することができ、その大型書店は巨大な「情報倉庫」となって、フロアーマップは、情報想起のためのインデックス・チャートとして利用できます。これは、気軽に楽しく行動しながら記憶ができる方法です。

なお、どうしても必要だとおもった本は買ってかえればよいです。上記の記憶法をもちいれば、本当に必要な本がどれであるか明確になります。



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