地図上の特定の場所に情報をむすびつけて理解し記憶すると、さまざまな情報が活用できるようになります。


今回は、代表的な「文化的景観」(文化的景観をもつ世界遺産)その2を理解し記憶してみたいとおもいます。 

興味のある場所についてはグーグルマップを「拡大表示」させ、「グーグルアース」にきりかえ、「ヘリコプター・ビュー」をしてみたり、画面下部に表示される写真を見たり、「ストリートビュー」や「360度パノラマ写真」をたのしんでみるとよいでしょう。

何かを理解したり記憶するときにはイメージをベースにするとよいです。言葉は、イメージを見るためのきっかけ(インデックス)としてつかったり、イメージを見た後の確認の道具として役立てるようにします。

視覚体験(イメージ)をあくまでも基本にした方が情報処理がすすむことはあきらかです。



1. ロワール渓谷
- ロワール川流域に貴族たちがきそって建てた城館群(フランス共和国)-


  • フランス中部のロワール渓谷にはおよそ130者城館が点在しています。
  • フランソワ1世が建てたシャンボール城はフランス・ルネサンスの最高傑作と評されています。レオナルド=ダ=ビンチも設計に関与したといわれます。



2. バリの文化的景観:パリ・ヒンドゥー哲学 トリ・ヒタ・カラナを表す水利システム「スバック」
- 人間と自然環境の調和がみられる灌漑システム(インドネシア共和国)-


  • 「トリ・ヒタ・カラナ」は、神と人、自然の調和をもたらす宇宙観を反映した概念です。
  • 「スバック」とは、寺院にあつめられた水を分けあう水利システムです。



3. パパハナモクアケア
- 多様な生き物がくらす世界最大級の海洋保護区(アメリカ合衆国)-


  • 北西ハワイ諸島の島々と環礁の集合体です。
  • ニホアとマクマナマという2つの島には、考古学的に重要な西欧化以前の定住跡がのこっています。



4. 首長ロイ・マタの旧所領
- 平和統一をなしとげた首長ゆかりの地(バヌアツ共和国)-


  • 17世紀初頭の伝説的な首長ロイ=マタの住居跡、臨終の地とつ垂らすフェルス洞窟、埋葬地などの遺跡が世界遺産に登録されています。



5. シングヴェトリル国立公園
- 国民統合の象徴(アイスランド共和国)-


  • 930年、アイスランドの入植者はこの地にあつまり、世界最古とされる民主的議会(全島集会)「アルシング」を開催して法律や規則をさだめました。
  • アルシングの遺構が自然環境とともに見られ、アイスランドの国家的な聖地になっています。



6. オルホン渓谷の文化的景観

- 遊牧民の生活を今につたえる(モンゴル国)-


  • 2000年にわたり自然と調和してくらした遊牧民の伝統や社会をつたえます。
  • 文字資料として貴重な「オルホン碑文」が発見されました。




世界遺産は多数ありますが、まずは、人間・文化・自然環境の全体にひろがりのある文化的景観に着目するのがよいでしょう。その他の世界遺産にも興味がつらなっていきます。