地図上の特定の場所に情報をむすびつけて理解し記憶すると、さまざまな情報が活用できるようになります。


今回は、代表的な「文化的景観」(文化的景観をもつ世界遺産)を理解し記憶してみたいとおもいます。 

ユネスコの世界遺産には「文化的景観」という概念があります。これは、人間が自然とともにつくりあげた景観をさします。この概念が適用された世界遺産は文化遺産に分類されるものの、文化遺産と自然遺産との境界に位置する遺産とされます。



1. 紅河ハニ族棚田群の文化的景観
- 独自の灌漑技術によりたもたれた棚田群 -




2. コルディリェーラ山脈の棚田
- 標高1000〜2000mの斜面にひろがる棚田 -




3. コロンビアのコーヒー農園の文化的景観
- 100年をこえて受けつがれてきたコーヒー栽培の営み -




4. リュウゼツランの景観とテキーラ村の古式産業施設群
- 先住民テウチトラン文化とテキーラ施設が混在した景観 -




5. ラヴォー地域のブドウ畑

- ブドウ畑と人間の営みが織りなす景観 -




6. アルト・ドウロのワイン生産地域
- ポート・ワインの源 -




7. トカイ地方のワイン産地の歴史的文化的景観
- 世界3大貴腐ワインのひとつ「アスーワイン」-




8. ビニャーレス渓谷
- 先住民の暮らしを伝える葉タバコの産地 -




9. 聖山スレイマン・トー
- 民間信仰とイスラム教信仰が混在する -




10. リヒタースフェルドの文化的および植物学的景観
- マナ族が、2000年以上にわたって自然環境を有効活用 -




11. トンガリロ国立公園
- 世界で最初に文化的景観がみとめられた -




12. 杭州にある西湖の文化的景観
- 日本や韓国にも影響をあたえた庭園設計 -




13. リオ・デ・ジャネイロ:山と海に囲まれたカリオカの景観
- 金の積出港としてさかえたリオの文化的景観 -




14. レドニツェ・ヴァルチツェの文化的景観
- リヒテンシュタイン公爵家の領地として発展した -





文化的景観を概念としてだけでなく、具体的な事例を通して理解し記憶することは重要なことです。文化的景観は、地球環境問題を解決し、人間と自然環境とが共生していくための重要な鍵となるでしょう。

日本でしたら、里山に文化的景観が見られるとおもいます。





▼ 参考文献