対象を意識して、対象に心をくばるとインプットがよくできます。
わたしたちは、カメラをつかって撮影するときには被写体(対象)にレンズをむけて、それに焦点をあわせてシャッターを切ります。そのときには何に焦点をあわせるかをしっかり決めなければピンボケ写真になってしまいます。焦点をあわせるということはその対象を意識するということであり、対象に心をくばるということです。
対象を意識することは何かを見るときには常に必要なことです。カメラで撮影をおこなわない場合でも何かを見るときには対象を意識し、対象に心をくばらなければなりません。
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わたしたちの人間の目には光を通して情報が常にとどいています。ですから特別に意識をしなくても情報はやってくるとおもうかもしれませんが、実際には、意識しないでボーッと見ていただけだと見ていたようで見ていなかったということになり、あとになって何もおもいだせないということがおこります。
目で見るということは、外界にある情報を自分の意識の内面にインプットすることです。そこでカメラで写真を撮影するときのように対象を意識して情報をインプットするとよいです。ボーッと見ていたり意識しないで見ているとクリアーなインプットはおこらず、記憶ものこりません。
このように意識したものがインプットされるということに気がつくことは重要なことです。たとえば旅行や取材にでかけたら、写真を撮らないときでも対象をしっかり意識するようにします。
このように意識したものがインプットされるということに気がつくことは重要なことです。たとえば旅行や取材にでかけたら、写真を撮らないときでも対象をしっかり意識するようにします。
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基本的には、意識したものがインプットされ、意識しなかったものはインプットされないということがおこりますので、結局、自分として何を意識するかということが非常に大きな問題になってきます。何に心をくばればよいのか。
ここで自分がもっている課題あるいは問題意識が決定的に作用します。自分が本当にもとめているものは何なのか? 死ぬまでにとりくみたい分野はどれなのか?
課題が明確になるとよく意識できてよいインプットがおのずとできるようになります。インプットの本質とは意識することであり、心をくばることであるといってよいでしょう。
課題が明確になるとよく意識できてよいインプットがおのずとできるようになります。インプットの本質とは意識することであり、心をくばることであるといってよいでしょう。
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「心ここに在らざれば、視れども見えず、聴けども聞こえず、食らえどもその味を知らず」