ホモ・サピエンスの能力を、情報処理(インプット→プロセシング→アウトプット)の観点からとらえなおすことには大きな意義があります。
ニュートン『ホモ・サピエンス』(ニュートンプレス/Kinde版)は、ホモ・サピエンスについてイラストをつかってわかりやすく解説しています(注1)。ホモ・サピエンスとは、わたしたち人間を生物学的に分類したときの学名です。
本書では、ホモ・サピエンスがもつ特徴的な能力として次のものをあげています。
- 会話する
- 読む
- 書く
- かんがえる
- エピソードを記憶する
- 過去の記憶をならべる
- 想像する
- 模倣する
これらを、人間がおこなう情報処理(インプット→プロセシング→アウトプット)の観点から整理するとどうなるでしょうか。
「会話する」とは、相手の話を聞くことと自分がしゃべることであり、前者はインプット、後者はアウトプットです。「読む」はインプットです。「書く」はアウトプットです。「かんがえる」「エピソードを記憶する」「過去の記憶をならべる」「想像する」はプロセシングです。「模倣する」とは、他人の動作や行動を見ることと、まねてやってみる、前者はインプット、後者はアウトプットです。
これらを図示すると以下のようになります。
図 ホモ・サピエンスの特徴的な能力
このようなことから、ホモ・サピエンスがもつ特徴的な能力とは情報処理能力にほかならず、ホモ・サピエンスは情報処理をする存在であることがあきらかになりました。ホモ・サピエンスを、〈インプット→プロセシング→アウトプット〉の観点からとらえなおすことにはとても大きな意義があるとおもいます。
▼ 注1:参考文献
『ホモ・サピエンス』ニュートンプレス、2015年11月16日
▼ 注1:参考文献
『ホモ・サピエンス』ニュートンプレス、2015年11月16日