人口問題は、地球上のあらゆる問題にからんでいます。

『まもなくやってくる100億人時代』(ニュートンプレス)によると、世界の人口は今日70億に達しました。ここ数百年の人口増加はまさに爆発的でした。国連は、2083年に世界の人口は100億を突破すると予測しています。
 
世界の人口の約6割はアジアに集中しています。

一方、人口増加率はアフリカと中東が非常に高くなっています。経済発展が一段落した国々では人口増加が止まるあるいは減少しているのですが、これから経済発展がすすもうとしている国々では人口が非常に急増しています。

先進国では「人口転換」はおわりましたが、アフリカや中東の国々では「多産少死」がおきていて人口が増えているのです。「多産多死」→「多産少死」→「少産少死」という一連のうつりかわりを「人口転換」といいます。とくにアフリカでは、今後ともいちじるしく人口が増えつづけます。アフリカが人口増加の鍵をにぎっているといってよいでしょう。

人類は、地球の人口の "定員" ギリギリのところでこれまでも人口を増しやしてきました。今後とも、農業生産性の向上と新しいエネルギー源の開発が人口を "やしなう" ために大きな課題になります。




以上のように、人口急増は人類および地球の大問題になっています。

しかし現状では人口増加はくいとめることはできません。したがってわたしたち人類は、人口が増加することはそのままうけいれ、 農業生産性の向上とあたしいエネルギー源の開発によって大問題をのりきろうとしているのです。

このような事態になり地球環境は今後どうなるのでしょうか? 環境破壊はさらにすすみ、地球はバランスをくずすことがかんがえられます。想定できないこと、たとえば大災害などがおこるかもしれません。

人口問題は、地球上のあらゆる問題にからんでいます。人口が増えたために各地で紛争がおきやすくなっているともいえるでしょう。わたしたちは人口問題にしっかりむきあっていかなければなりません。


▼ 引用文献
『まもなくやってくる100億人時代』ニュートンプレス、2015年11月19日
Newton まもなくやってくる 100億人時代: 「食糧」「エネルギー」「長寿命化」