世界遺産のガイドブックや写真集を見たら、興味が生じた所には実際に行って見ると、いろいろな想像がふくらんできておもしろいです。


沖縄の世界遺産といえば首里城跡(注1)です。「琉球王国のグスク及び関連遺産群」の一部としてユネスコの世界遺産に登録されています。1945年の沖縄戦で建築物はすべて焼失しましたが、現在は大部分が再建されています。


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瑞泉門(ずいせんもん)
石段途中の右手に泉があり、龍の口から水がわきでていることから龍樋(りゅうひ)とよばれます。王宮の飲み水としてつかわれていました。石段の上には瑞泉門があり、留意の水が瑞泉(りっぱなめでたい泉の意)とたたえられたことにことにその名が由来します。


 
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龍樋(りゅうひ)



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御庭(うなー)と正殿(せいでん)
御庭は、元旦の儀式などの重要な祭事や、中国からの使者をむかえる儀式をはじめとした外交上の儀礼などがおこなわれた場所です。しかれているタイルは磚(せん)という煉瓦で、色ちがいの列は儀式の時に諸官が位の順にならぶための目印でした。中央の道は「浮道」(うきみち)といい、国王や冊封使(中国からの使節)などのかぎられた人のみがとおることができました。正殿は、国王の政務やさまざまな儀式がおこなわれた建物です。正面の石段の両脇には「大龍柱」と呼ばれる龍の彫刻があります。



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御差床(うさすか)
国王がすわった玉座です。背後の障子戸をひらくと、国王専用の階段(おちょくい)が奥にあり、国王は、その階段をつかって2階から出御しました。左右の柱には龍がえがかれ、そのまわりには雲が配色されています。




首里城は、「琉球王国のグスク及び関連遺産群」の一部としてユネスコの世界遺産に登録されています。

琉球王国は、15〜19世紀にかけて、日本や明・東南アジアなどとの中継貿易地としてさかえました。当時の日本文化とは大きくことなる国際色ゆたかな独自の文化をもっていました。グスクとは城砦のことであり、首里城はその中で最大のものでした。




わたしは世界遺産に興味があるので、世界遺産のガイドブックや写真集を常日頃から見ていますが、やはり、書籍で見るのと実際に行ってみるのとは大ちがいです。概要や大局を書籍でつかんだら、行けるところには行ってみた方がよいのはあきらかです。

実際に行ってみると理解がふかまるだけでなくさまざまなイメージがわいてきます。わたしは勝手な想像をしてみました。

非常にとおい将来、沖縄が日本国から独立し、台湾が中国から独立し、沖台連合をつくり、それに日本とフィリピンなどがくわって西太平洋諸島自由連合ができるとよいのではないかなどと。

かつての沖縄は海洋貿易の拠点として大いにさかえました。拠点を中心にして独自の海洋世界がひろがっていました。中国が大陸の国である一方、こちらは海洋の国々です。大陸の中国、海洋の諸島連合という図式です。わたしたち日本人は海洋の視点をもう一度 見直すべきです。海洋連合の復活に活路があるとおもっています。

それはともかく、沖縄の地理的・空間的な位置が非常に重要なことはたしかです。




書籍で見ているだけでなく、実際に行ってみて、そして自由に想像をふくらませるのは実にたのしいことです(下図)。旅の楽しみ方のひとつです。

160117 度と想像
図 旅をたのしむ3段階



▼ 注1
首里城公園



▼ 注2
首里城跡で世界遺産の登録対象になっているのは城壁と建物の基壇である地下遺構です。

▼ 世界遺産の参考書籍
     

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