テクノロジーの最先端の動向を知ることは現代のテクノロジーや文明の全体像を知るために大いに役立ちます。


『注目のハイテク35』(ニュートン別冊)は、わたしたちの生活と社会の核心をリードするハイテク35点をイラストをつかって解説しています。本書のイラストをまずは見てハイテクの概要をつかみ、興味のあるテクノロジーについては解説文もよく読んでみるとよいでしょう。
 

目 次
序章
 日本のジェット旅客機
 はやぶさ2
 ドローン

1 家庭にあるテクノロジー
 ビデオカメラ
 ミラーレス一眼カメラ
 光学式マウス
 フラッシュメモリ
 オーブンレンジ
 家庭用ロボットルンバ
 家庭用コンピューターミシン
 羽根なし扇風機
 家庭用除湿機
 電子体温計
 家庭用電力量計
 住宅用火災警報器

2 暮らしの中のテクノロジー
 GPS
 拡張現実カーナビ
 東京ゲートブリッジ
 東京駅丸の内駅舎
 定置型バーコードスキャナ
 カップ式自動販売機
 自動販売機の通貨処理機
 自動体外式除細動器 AED
 建物はどこまで高くできるか?
 進化をつづけるモバイル通信
 自動運転が開く車の未来

3 宇宙・天文学のテクノロジー
 イプシロン、宇宙へ
 生まれかわった すばる望遠鏡
 重力波をとらえよ!

4 研究開発のテクノロジー
 潜入 スーパーコンピューター「京」
 有機EL
 タッチパネル
 3Dプリンター Cube
 強い金属をつくる!
 進化をつづける人工知能


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たとえば「拡張現実カーナビ」とは、車のフロントガラスの先にナビゲーション映像をうつしだすテクノロジーです。車のダッシュボードにうめこまれた従来のカーナビとはちがい、前方の実際の視界にナビゲーション情報をかさねるので、運転者は、少ない視線移動で情報を把握でき、より安全で快適な運転ができるようになります。

「拡張現実」とは、コンピューターをつかって役立つ情報を現実世界にかさねあわせて人の知覚にとどける技術のことで、電車のガラスごしにうつった自分の像が窓の外にいるように見えるのとおなじ現象をつかっています。




さらにその先を行くのが車の自動運転です。自動運転のテクノロジーをつかうと、行き先をつげると車がうごきだして目的地まで自動的につれていってくれます。こんな便利な話はありません。現在、世界中の自動車メーカーが技術開発にしのぎをけずっています。

自動運転のテクノロジーには、車にとりつけられたカメラなどをつかって周囲を認知する「自立型」と、周囲の車両や歩行者と通信することでおたがいの位置や速度を認知する「協調インフラ型」という2つのテクノロジーがあります。グーグル車は「自律型」に力を入れています。トヨタ自動車などの日本の自動車会社は「自律型」と「協調インフラ型」の技術をくみあわせています。日産自動車は2020年までに自動運転車の量産をはじめるとしています。

自動運転により次の効果があります。
  • ドライバーの負担が減り、事故も減ります。
  • 高齢者の運転を補助します。
  • 省エネルギー化がすすみます。
  • 渋滞が少なくなります。

自動車専用道路や路線バスなどルートが決まっている場合における実用化はすぐそこまできているとおもわれます。




現代のテクノロジーは進歩の速さが急激であり、現代文明は人類史上かつてないほど超巨大化・複雑化しました。その結果、その全容は非常にわかりにくくなっているのが実情です。

そこでどうすれば全体像を手っ取りばやくつかめるか。そのひとつの方法が最先端のテクノロジーについて知ることです。とりあえずこれまでの経緯はおいておいて最先端だけを見ます。最先端を知ることは全体像をとらえるための大きな助けになります。
 
全体像が見えるとどの技術をつかったらよいかの判断もしやすくなります。

どの分野でも、最先端を知ることは全体を知ることを容易にしまます。自分の興味のある分野についてはその最先端の動向について常に関心をはらっているとよいでしょう。


▼ 引用文献
『注目のハイテク35』(ニュートン別冊)ニュートンプレス、2014年11月15日
注目のハイテク35 (ニュートン別冊)

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