ステレオ写真をつかって立体視をすると、インプットの能力とプロセシングの能力の両方を同時にきたえることができます。
上の写真は平行法(パラレル法)で立体視ができます(注)。
立体視のやり方 - ステレオグラムとステレオ写真 - >>
たとえば上の左右の写真のあいだにA4用紙を垂直にたてて立体視をしてみてください。
左の写真からの光は左目に入ってきます。右の写真からの光は右目に入ってきます。左右の目にはそれぞれ独立に光が入ってきます。ここまでは光のインプットです。
しかし立体視が成立した場合は1つの立体画像(3D画像)が見えるのです。この3D画像には実は実体はありません。それが証拠にさわろうとしてもさわれません。この3D画像はプロセシングの結果として見えているのです。
こうしてステレオ写真を立体視することによって、光のインプットと光情報のプロセシングという2つの場面が視覚系にはあるということがよくわかります。いいかえると物を観察したり世界を見るときにはインプットの能力とプロセシングの能力の両方が必要だということです。
立体視の訓練をすれば、視覚系のインプット能力とプロセシング能力を同時にのばしていくことができます(下図)。

図 インプットの能力とプロセシング能力を同時にのばす
▼ 注
写真の花は Melastoma、シドニーの王立植物園で撮影しました。
