『Newton 2015年7月号』では「地球と生命 46億年をさかのぼる」を特集しています。普通の地球史とはちがい、さながらタイムマシンにのって現在から過去へさかのぼって旅をすることができます。

つぎのような光景がつぎつぎに目に入ってきます。

6600万年前 小惑星の衝突
1億500万年前 超大陸の分裂
2億5200万年前 史上最大の絶滅
3億年前 陸地に大森林が広がる
5億2000万年前 カンブリア大爆発
6億5000万年前 全球凍結
9億年前 超大陸ロディニアの出現
9億年前〜22億年前 陸地が増加
22億年前 全球凍結
38億年前 海や地球磁場が誕生
45億3300万年前 ジャイアントインパクト
45億5000万年前 マグマオーシャン
45億6000万年前 原始惑星の成長
45億6700万年前 微惑星の衝突


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地球と生命の歴史には想像を絶する変動がありました。とくに全球凍結が2回もあったというのはおどろきです。また海と陸の誕生、カンブリア大爆発(生物の急激な多様化)なども印象にのこります。

地球は、時代をさかのぼるにつれて多様性に次第にとぼしくなり単純になっていきます。いいかえると現在の地球は多様性にみちあふれています。地球は、みずからのシステムを維持しつつ分化してきたのだということがよくわかります。

また PART 2 では、つぎのキーワードについてくわしく解説しています。

大陸移動
マントルの運動
大絶滅
全球凍結
酸素の増加
生命の系統樹
 

本書中の「パノラマ生物の進化史」と「パノラマ地球史」のイラストは、地球と生命の進化を大観し、全体を一気に一望できる貴重なイメージになっています。

大観とは、分析や要約とは方向がことなる認識の方法です。大きな情報のひとかたまりを丸ごと一気に自分の内面にインプットしてしまうのが大観です。情報のひとかたまりは "ファイル"とよんでもよいです。

まず地球史を大観し、つぎに興味ある時代や現象に入りこんで、今度は部分をくわしく見るという方法がよいとおもいます。そして考察をくわえればなおよいでしょう(下図)。

151226 大観
図 認識の3段階モデル