Mac OS X の最新バージョン「El Capitan」の日本語「ライブ変換」機能をつかうと日本語がスムーズに書けます。

Mac OS X El Capitan をインストールしてから約4週間がたちました。 El Capitan のあたらしい機能のなかには日本語の「ライブ変換」という機能があり、今回の OS のアップグレードのなかではこれがもっとも大きな進歩だったと感じています。

これまでの日本語システムは、平仮名を打つ →「スペース」で漢字に変換 →「return」で確定でしたが、「ライブ変換」ではキーを打ちつづけるだけで自動的に漢字に変換されます。平仮名がづっとつづいて最後に漢字になるということでもありません。そして文章がある程度ながくなってくると自動的に確定されます。ただし適切に変換されなかった箇所があった場合には矢印キーをつかってアンダーバーを移動させてスペースキーで再変換できます。

スペースキーをおさずに漢字に変換されていくということは、スペースキーをおしながら変換候補のなかから言葉を選択する必要がないということであり、これによって思考が中断することなくスムーズに書けるといった感じです。


このようなことができるようになったのは変換精度が非常に高くなりそして学習機能が強力にはたらくからであって、Mac OS の機能がそれだけ進歩したということです。iPhone ユーザーの文字変換傾向などを読みとって、それをとりいれたからではないかとも言われています。

アルファベットとはちがい、コンピューターではとりあつかいにくい仮名漢字まじりの日本語という複雑な言語にとりくむうえで「ライブ変換」は大きな進歩の一つになったのではないでしょうか。

ただし「なんだかつかいにくい」という人は、メニューから「ライブ変換」のチェクをはずして従来通りにすることもできます。とくに自宅では Mac、職場では Windows という場合は、Windows にはライブ変換がないのでこんがらがってしまうということがあるかもしれません。そのようのときにはオフにできます。

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▼ 追記
日本語で書くという行為は、人間の情報処理でいうと情報をアウトプットするということです(下図)。

151202 日本語
図 日本語で書くことは情報をアウトプットすること