グローバル化の時代をむかえた今日、どのような課題にとりくむ場合でもグローバルな観点をもつ必要があります。

現代はグローバル化の時代であることはあきらかです。どのような課題にとりくむにしてもグローバルな観点をもってグローバルな情勢をとらえることなしには前にすすめません。

それではどのようにしてグローバルな観点をもてばよいでしょうか。ひとつには地球科学とよばれる分野に注目するという方法があります。防災や環境問題などにとりくむ場合には地球科学について特に知っておく必要があります。

地球科学の基本を理解するためにはプレートテクトニクスについて知るのが手っ取りばやいです。プレートテクトニクスについて知ることは体系的に地球を認識することになり、グローバルな視点をもつことを容易にします(注)。

このようなグローバルな認識はあまり時間をかけずにできるだけ短時間でおこなわなければなりません。いそがしい日々のなかで時間がとれないという実際上の制約もあるでしょうが、それよりも、時間をかけずに短時間で一気に対象をとらえた方が全体像が見えやすい、その方が大観ができるということに気がつくことが重要です。時間をかければかけるほど細部はよく見えてきますが全体像は見えにくくなります。

このようにグローバルな観点をふまえてローカルに実践するのというのが現代のスタイルです。そしてローカルな実践をふまえて課題をめぐる本質にアプローチできればなおよいでしょう。そのためにはグローバルな情勢判断を前提にしてローカルにえられた情報を要約するようにします。

 
151028 グローバル

図 グローバルな観点をふまえて実践する


このような3段階は仕事や問題解決をすすめるためのモデルとしてつかえます。



▼ 注:参考文献
木村学・大木勇人著『図解 プレートテクトニクス入門』(ブルーバックス)講談社、2013年9月20日


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