Mission Control で複数のウインドウを操作する
Mac OS X「El Capitan」でメニューバーと Dock を「隠す」設定にして「Mission Control」をつかえば、大きなワーキングスペースのなかにいくつものウインドウを空間配置して情報の並列処理をおこなうことができます。
最新の Mac OS X「El Capitan」では「メニューバーを自動的に隠す/表示」に設定することができます。「システム環境設定」→「一般」から「メニューバーを自動的に隠す/表示」にチェックをいれます。「Dock を自動的に隠す/表示」とおなじ挙動をするようになります(注)。
Mac OS X を最新版「El Capitan」にアップグレードする >>
メニューバーと Dock の両方を「自動的に隠す/表示」の設定にしておくとデスクトップのスペースをフルにつかうことができます。これで、アプリのウインドウの全画面表示のボタンをクリックしなくても全画面表示ができます。あるいは画面分割(Split View)もでき、2分割だけでなく3分割などもできます。
仮想デスクトップをたくさんならべて Mission Control でコントロールするということは従来の OS でもできましたが、メニューバーをかくす設定がくわわったことにより操作が一層やりやすくなりました。
メニューバーと Dock をかくしたりアプリのウインドウの全画面表示を採用すると、仮想デスクトップがいくつもならんでいるというよりも、ことなる複数のアプリのウインドウが配列しているということになります。たくさんのウインドウが空間配置されているというイメージです。これは、デスクトップの上で作業をすすめるという従来の仕事のやり方からは大きく進歩することを意味します。
このあたらしい仕組みは、いくつものプランを並列的にうごかしたり、複数の仕事を同時並行的に処理していくためにとても役立ちます。つまり情報の並列処理(並列的なプロセシング)が容易になるのです。
並列ということは直列ではないということです。多くの人々は、一つの仕事が完全におわってから次の仕事にうつるという直列的なやり方はしていないでしょう。いくつかの仕事を同時にかかえているというのが普通の人です。生徒や学生もいくつもの科目を同時並行的に勉強しなければなりません。今週は国語、来週は数学、来月は社会・・・というわけにはいきません。
あたらしい OS を利用すれば、大きなワーキングスペースのなかにいくつものウインドウが空間配置されているとイメージすることができ、並列的に情報を処理していくことが可能になります。プロセシングの基本は並列処理にあることをあらためて意識するとよいでしょう。
▼ 注
Dock の挙動も「システム環境設定」で設定できます。
▼ 関連記事
情報を並列処理する - ミッションコントロール -
Mac OS X を最新版「El Capitan」にアップグレードする
ワーキングスペースのなかで情報を並列処理する - Mac OS X El Capitan -
机の上から解放される - Mac OS X El Capitan -