目を閉じてイメージし、イメージしながら英単語を言う訓練をくりかえすと英語が見えてきます。

大西泰斗・ポール=クリス=マクベイ著『英単語イメージハンドブック』(青灯社)はイメージをしながら英単語と英文法を学習する教材です。いままでに出版された類書にちらばっていた重要なイメージを一冊にまとめたダイジェスト版です。

目 次
1 名詞関連のイメージ
2 動詞関連のイメージ
3 助動詞関連のイメージ
4 前置詞関連のイメージ
5 接続詞関連のイメージ
6 ときのイメージ
7 重要なその他の表現

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イメージ訓練はつぎのようにおこなうとよいです。

 (1)各単語(あるいは項目)の画像をしっかり見る。
 (2)目を閉じて、いま見た画像をおもいおこす(イメージする)。
 (3)目を閉じたままでその画像をイメージしながら、対応するその単語を声にだして言う。

目を閉じてイメージするというところがポイントです。

この〔(1)(2)(3)〕をすべての単語・項目についておこないます。解説文は、「基本イメージ」の部分だけをまずは読み、「Check Point」の部分はあとまわしにします。イメージ訓練を優先させます。

最後のページまでおわったら最初のページにもどっておなじことをまたくりかえします。3〜5回ぐらい循環的にくりかえしたら、「Check Point」の解説も読みます。

そして〔(1)(2)(3)〕をまたくりかえします。画像がしっかりおもいうかぶようになるとよいです。本書の画像は、アイコンのように非常によく洗練されていて単純明快なのでおぼえやすいです。


この〔(1)(2)(3)〕は、人がおこなう情報処理の観点からとらえなおすとつぎのようになります(図)。これは情報処理の訓練でもあります。

 (1)インプット
 (2)プロセシング
 (3)アウトプット
151021 見るイメージ言う
図 本書をつかった訓練は情報処理の訓練になっている


目を閉じてイメージするところがポイントであり、これは、インプットを遮断しプロセシングに集中するということです。

「おぼえよう、おぼえよう」として画像をじって見つめているだけだとなかなかおぼえられません。いったん目を閉じて、心をおちつかせて画像をおもいだす(想起する)訓練を徹底しておこなったほうがよいでしょう。するとアウトプットにもスムーズにつながります。

本書でのべられいるように、それぞれの単語がもっている中心的な感触やイメージをつかむことが大事です。核となるイメージさえおさえてしまえばすべての用法・用例は自然にながれでてきて、単語と文法をつかいこなすことができるようになります。