紙の書籍を情報の構造物としてとらえると速読と記憶がしやすくなります。

昨日、「ニュース情報の構造物として新聞紙をとらえる」という記事を書きました。この方法は紙の書籍にもそのままつかえます。

ニュース情報の構造物として新聞紙をとらえる >> 

書籍全体はビルディングであり、ビルディングには多数のフロアがあって、各フロアには部屋があり、それぞれの部屋のなかに文字がつめこまれているとイメージします。

書籍の場合は、新聞紙のように各ページがこまかく部屋にわかれてはいませんが、小見出しや段落で区切られたスペースを「部屋」と見なせばよいです。

  • 書籍全体:ビルディング
  • フロア:ページ
  • 部屋:小見出し・段落などで区切られたスペース

この方法は速読法と記憶法に通じますし、むしろ速読法と記憶法の基本といってもよいでしょう。

このような方法を実践するには電子書籍よりも紙の書籍の方がやりやすいです。電子書籍の場合は構造をイメージしにくいですが、紙の書籍の場合は視覚的・空間的に構造をとらえることができます。

たとえば、あのキーワードは上の方の右下にあった、このキーワードは下の方の左上にあったというように空間的に文字を認知し記憶ができるのです。

別の面では電子書籍もよいですが、書店(実店舗)や図書館にも積極的にでかけて紙の本を手にとってこの方法を実践してみるとよいでしょう。


▼ 参考文献
栗田昌裕著『頭がよくなる速読術』中経出版 [Kindle版] 、2014年4月10日
頭がよくなる速読術 (中経出版)

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