ステレオグラムやステレオ写真を立体視することによりみずからの情報処理の次元をたかめることができます。


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写真1 ハワイ・オワフ島ハナウマ湾(Hanauma Bay)
(交差法で立体視ができます) 


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写真2 ツツジ (Rhododendron lyi, Royal Botanic Gardens Sydney)
(平行法で立体視ができます)


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写真3 ツツジ (Rhododendron lyi, Royal Botanic Gardens Sydney)
(交差法で立体視ができます)


写真1は、ハワイ・オワフ島ハナウマ湾(Hanauma Bay)、交差法で立体視ができます。ハナウマ湾は、カラフルな熱帯魚と一緒におよげる人気の観光スポットです。エメラルドブルーの海の透明度は抜群、景観もすばらしい。ハナウマ湾とはハワイ語で「まがった砂浜の湾」という意味、昔の噴火口の跡であり、浸食がすすんで海水がながれこみ、現在は馬蹄形の入り江になっています。

写真2と3は、ツツジ “Rhododendron lyi写真2は平行法写真3は交差法で立体視ができます。シドニー王立植物園(Royal Botanic Gardens Sydney)で撮影しました。同植物園の解説によると、南西中国からタイランドにかけて分布、標高約 2000 m の森林地帯や石灰岩地帯で見られます。


わたしはフィールドワーク(野外調査)にでかけることが多く、立体視に長年とりくんできました。平面写真よりも立体写真のほうが被写体の形や構造などがはるかによくわかるので数多くのステレオ写真をこれまでに撮影してきました。とくに地形の調査では立体視が不可欠でした。

平面(2次元)の写真や絵では、遠近法をつかったり影をつかったり背景をぼかしたりして3次元的に見えるように工夫をします。しかし立体視は実際に3次元画像として見えるのですから文字通り次元がちがうのです。

立体視をするということは3次元情報をあつかうことであり、3次元は2次元よりも情報量が圧倒的に多いことはあきらかです。2次元と3次元とでは見え方がちがうだけでなくとりあつかえる情報量がちがうのであり、次元を高めた方がとりあつかえる情報量は格段にふえ、情報処理もすすむということです。したがってさまざま分野で3次元イメージがつかわれています。

立体視ができるようになるということは情報処理の次元を高めることのひとつの実践です。3次元をつかうことは、大観法や速読法・取材法・記憶法・心象法・図解法・表現法などのすべての方法に通じます。


▼ 平行法(パラレル法)をつかった立体視のやり方は下記サイトをご覧ください。
ステレオグラムをつかって立体視をする - 平行法(3)-
ステレオ写真をつかって立体視をする - 平行法(4)-
ステレオ写真をつかって立体視をする - 平行法(5)-
ステレオ写真をつかって立体視をする - 平行法(6)-

▼ 交差法(クロス法)をつかった立体視のやり方は下記サイトをご覧ください。
ステレオグラムをつかって立体視をする - 交差法(2)-
ステレオグラムをつかって立体視をする - 交差法(3)-
ステレオ写真をつかって立体視をする - 交差法(4)-
ステレオ写真をつかって立体視をする - 交差法(5)-
ステレオ写真をつかって立体視をする - 交差法(6)-

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わたしたち人間は情報処理をする存在であることに気がつく
立体視をして情報処理の次元をたかめる
情報処理の場の次元を高めて最短距離を見つける
情報処理の次元を高める 〜『次元とは何か 0次元の世界から高次元宇宙まで』(Newton別冊)〜