感動のあるインプットがあって問題意識をもちつづければプロセシングはおのずとすすみ、アウトプットにむすびつきます。
シンガーソングライター&作家のさだまさしさんが『風に立つライオン』を作曲したときの経緯をかたっています(注)。
アフリカへ出向ででかけていって僻地医療に3年間とりくんだ日本人医師がいました。(さだまさしさんが)二十歳のころにこの医師に長崎で出あい、この人の「アフリカ」はすばらしいなとおもいました。そしてあの先生のことを歌にしたいなとずっとおもっていました。しかしなかなか歌になりませんでした。結局15年ぐらいたって1987年に歌ができました。
さださんの話を情報処理の観点から整理すると、日本人医師から話を聞いたということはさださんの意識のなかに情報をインプットしたということです。そして歌にしたいなとずっとおもっていた15年間の期間はプロセシングです。歌をつくる(作曲をするあるいは楽譜を書く)という行為はアウトプットです(図)。さださんの意識の内面では15年をかけて情報処理が徐々にすすんでいったということです。
図 作曲までの情報処理の過程
大なり小なり感動的なインプットがあった場合、自分の意識の内面ではプロセシングがおのずとすすんでいきます。プロセシングには時間がかかるかもしれませんが、感動と問題意識があればアウトプットへといずれ発展していきます。
わたしたちも感動のあるインプットを大切にし、そして問題意識をもちつづけたいものです。
▼ 注:情報源(YouTube)